こんにちは、理学療法士の久世です。朝晩が寒くなりましたがいかがお過ごしでしょうか。
今回は運動についてお話しさせて頂きます。そもそも心臓が悪くて病院に通っているのに運動しても大丈夫なのか?畑仕事で重労働があるけど動いて心臓は大丈夫か?などと言った声はよく聞かれます。以前の考え方として、安静にしていないと心臓の状態が悪くなると考えられていたことがありました。しかし、現在では適切な運動は心臓に悪い影響を与えないことがわかっており、むしろ心臓病の原因のひとつである動脈硬化の進行予防と血管機能の改善、体力向上、日常生活における息切れや疲労感などの自覚症状の軽減、再入院予防や生命予後の改善にもつながることが科学的に証明されています。しかし、なんでもかんでも運動すれば良いというものではなく、心臓病の方は運動の強さや方法を調整する必要があります。そこで、当院のリハビリテーション室では患者様一人一人に合わせた最適なオリジナルの運動プログラムを提案しております。特に心臓病リスクが高い方には外来でのリハビリテーション通院をお勧めしており、スタッフが運動中の血圧や脈拍、症状を確認しながら運動を行って頂くことで安心して運動できる環境を作っています。もちろんご自宅でどれくらい運動しても良いのかと言ったご質問に対して、どの程度の運動が可能かを検査も行うことができます。次回はどれくらいの運動が可能かと言ったことをどう判断するかをお伝えしたいと思います。
運動することに対してご不安な方は是非心臓リハビリテーション室にご連絡頂けたらと思います。お気軽にお電話や病院スタッフにお問い合わせください。まだまだ寒い日が続きますがご自愛くださいませ。