皆様、新年あけましておめでとうございます。管理栄養士の嶌田です。
今回は前回の栄養に関するブログでお話しした減塩について、実際の生活ではどのようなことに注意する必要があるのかお話ししたいと思います。
まずは調理する時のポイントを紹介していきます。
①調味料は塩分の少ない物を選びましょう
調味料の種類を工夫するだけでも塩分の量は控えることができます。例えば、普段使っていたしょうゆを減塩しょうゆに変更するだけでも、塩分量は半分にすることが可能です。下の表を参考に調味料は塩分の少ない物を選びましょう。
②酸味や香辛料、出汁などを活用しましょう
お酢やレモンなど酸味のあるものや、唐辛子などの香辛料、出汁を料理に使用することで塩分が少なくても美味しく食べることができます。
③料理の味にメリハリをつけましょう
食事の味を薄味にしすぎると、かえって食欲低下を招き栄養状態が悪くなってしまうことがあります。基本は薄味で、メインとなる料理はしっかりとした味付けにして料理の味にメリハリをつけましょう。
もちろん、調理する時以外でも工夫できることはあります。
①塩分の多い食品を避けましょう
漬物や加工食品は塩分が多く含まれています。食べる回数や量はなるべく少なくしていくことが大切です。
②麺類の汁は必ず残しましょう
麺類などの汁には非常に多くの塩分が含まれています。麺類を食べる際は麺と具のみを食べるようにし、汁は必ず残すようにしましょう。
③味のついている料理に追加で調味料をかけないようにしましょう
せっかく薄味で作った料理に調味料をかけてしまうと意味がありません。もともと味のついている料理には絶対に調味料をかけないようにしましょう。
減塩のポイントをいくつか紹介させていただきましたが、初めから厳しい減塩を行ってしまうとなかなか長続きしません。減塩を成功させるには徐々に慣れていくことが必要ですので、無理のない範囲から取り組んでみましょう。
当院では心疾患を持つ方に対して随時病気の状態に合わせた食事内容や調理方法などをアドバイスさせていただいております。
心臓病予防には栄養療法が不可欠です!
患者様ひとりひとりに合った栄養のお話を是非聞きたいという方は当院心臓リハビリテーション室にご連絡ください。