こんにちは。はじめまして、薬剤師の岩田です。
リハビリ室に薬剤師が出入りしている病院は珍しいかもしれません。心臓リハビリテーションにおいては薬剤師もまたチームの一員として心臓病の患者様のサポートをしています。今回は心臓リハビリにおいて薬剤師の役割の1つをお話ししたいと思います。
心臓リハビリテーションにおいて病態コントロールに非常な重要な役割であるのは薬物療法です。循環器薬において心臓を保護する作用のものがたくさんあるため、しっかりとお薬が処方されているか確認することも薬剤師の役割です。一方、みなさんは処方されたお薬を飲んだ事があると思います。当たり前のように聞こえるかもしれませんが、実際にはしっかり服薬できている患者様は僅か3割程度です。これには多くの理由があります。
1つ目はお薬が多すぎることや朝と晩で分けられている事が理由です。可能であればできる限りお薬を整理できるよう主治医に提案したり、飲み忘れを防ぐためお薬を1日分まとめる一方化を行います。
2つ目は患者様自身が飲むことをやめてしまう自己中断です。なんとなく調子がいいから病院に行くことをやめてそのまま飲まない方や、この薬は自分に合わないと決めて飲まない方は非常に多くいらっしゃいます。
私たち薬剤師はまず『なぜお薬を飲まないといけないのか』ということを患者様一人ひとりにお伝えします。必要であれば飲み忘れがないかどうかの確認も行い、患者様に合わせた飲み方を提案します。お薬のことでご不安なことや相談事があれば是非一度相談に来た頂きたいと思います。