こんにちは、心臓血管外科の富田です。今回は『当院の心臓リハビリテーションチーム』について』お話ししようと思います。

 リハビリと聞くと「きつい」というイメージが先行して身構えてしまう方もいらっしゃると思います。しかしながら、疾患に対して急性期治療と慢性期治療があるように、心疾患については急性期治療の後に残っているのは「二次予防」です。この心疾患二次予防全般こそが心臓リハビリテーション そのものといえます。

 当院では外来リハビリテーションを実施しており、急性期治療から慢性記治療に移行した患者様のフォローを行っております。そこには他職種によって構成される専門のチームが存在し、患者様一人ひとりのオリジナルのプログラムを提供しています。毎朝その日リハビリに来院される患者様の情報共有のためのカンファレンスを開催しており、患者様一人一人丁寧にその日実施するプログラムの確認や状態の変化、今後の方針な度を確認します。また、週に1回は外来リハビリにて現在のプログラムが適切かどうかなどの見直しも行っております。

 リハビリテーションにおける医師の役割はこういったカンファレンスにて患者様の全身管理はもちろんリハビリの効果判定や負荷試験の実施、薬の処方や栄養状態の管理までチーム全体のマネージメントを行っています。

 心臓リハビリテーションの特徴とも言えるチーム医療にて一人でも多くの患者様の生活の質の向上や予後の改善を目指して、我々は日々奮闘しております。退院後の患者様のフォローとして心臓リハビリテーションは非常に重要な役割を担っており、是非とも当院外来リハビリテーションの参加をお願い致します。