外来看護 救急チーム
当院は県内で唯一の循環器・心臓疾患の専門病院です。そのため、胸に症状のある患者様が多くご来院されます。症状は、激しい胸痛や胸が何となく重苦しい、胸の圧迫感やチクチクとした痛み、また顎や左肩から腕が痛い、息が切れるなど様々です。冷汗を伴うような激しい胸痛がある場合、救急車での来院が望ましいですが、救急車を使うことを遠慮されていたり症状が軽い場合には、直接ご自身やご家族が車を運転して来院される患者様もいらっしゃいます。私たちは、ご来院された患者様の様子や問診の内容から、緊急性のある心臓疾患が疑われる場合、迅速かつ安全に治療に繋げるために、外来スタッフのチームワークを最大限に発揮して対応させていただきます。
※本人の了承を得て画像を掲載しています。
受付で急性心筋梗塞などの緊急性を示唆する症状がある場合、看護師が早急に院内トリアージを行い12誘導心電図、医師の診察へと繋げます。医師の診察でも緊急性が高いと判断した場合には、優先的に車椅子で検査へご案内します。検査後は突然の入院や治療が必要となる場合がありますが、私たち看護師は少しでも不安が軽減できるように、お話をうかがいながら今後のスケジュールなどを説明させていただきます。常に迅速に行動しながらも、患者様の不安やご家族の心配される気持ちに寄り添い、患者様の安心につながるような温かい看護が提供できることを目指して取り組んでいます。
以前、当院を受診されたことのない患者様が、突然仕事中に胸痛を発症し、冷や汗をかきながらも車を運転して来院されたことがありました。その患者様が無事に退院され、再び外来でお会いすることがありました。お話のなかで当院を選ばれた理由は「名前を知っていたから。何とかなるかと思って。」と話してくださいました。そのときの表情は、治療前のような苦しさはなく、明るい笑顔での会話でした。このような何気ない会話が私たちにとって本当に宝物であり、治療後の無事を一緒に喜び合うかけがえのない大切な時間です。患者様からの「岐阜ハートセンターに行けば大丈夫、何とかなる!」という想いを大切にし、その期待を信頼へとつなげるために外来スタッフ一丸となって精一杯対応させていただきます。そして無事に退院された後、また外来を受診されたときに、笑顔でお会い出来ることを私たちは楽しみにしております。