今年は猛暑の日々が続く夏ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
今年は、岐阜ハートセンターが開院以来から開催しているイベント、ハートの日を8月11日に開催しました。新型コロナウイルスの影響により2020年より開催ができませんでしたが、3年ぶりに今年から再開です。
ハートの日in GIFUのメインテーマは、家族で心臓病を考える。ということで、今年は、大切な人を守るためにみんなで心不全を学ぼう。というサブテーマで、心不全を岐阜ハートセンターのスタッフが紐解いていく企画です。
3年ぶりの開催ということで、当日を迎えるまで何回も話し合いを行い、準備を進めてきました。当日も朝早くからスタッフが会場の準備も行います。
岐阜ハートセンターの映像クリエーター達(NsとME)も準備万端です。
いよいよ本番開始。
第1部は「心不全を正しく知ろう」というテーマの講演会で、副院長の中川 正康先生の講演と理学療法士による運動指導です。
心不全とは、2017年に一般の方向けに発表された定義があります。
「心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気です。」
この定義を心不全の元となる心臓の病気、心不全の症状や治療を詳しく説明。
また、近年心不全の患者数が急激に増加している現状に警鐘を鳴らす意味から、「心不全パンデミック」という言葉も生まれ、社会的な問題になると言われているため、心不全を正しく知って、正しく予防して、正しく恐れてほしいことを伝えました。
その後に、心臓リハビリ室の理学療法士がなぜ運動が心不全の予防には欠かせないのかを説明し、その場でできる筋トレを2種類、会場の皆様と一緒に行いました。
第2部は座談会でテーマは、専門家に聞く“心不全との付き合い方”です。
今年は、ぎふチャン ラジオパーソナリティーの吉田早苗さんと本地洋一さんが参加し、座談会を盛り上げて下さいました。また、岐阜県の循環器病対策の現状を伝えて頂くために、岐阜県保健医療課職員の方にも参加して頂きました。
心不全の予防には4回チャンスがあるということで、まずは、正しい生活習慣を身につけ心臓病にならない、それでも心臓病になってしまったら心不全を発症させない。そして、心不全を発症しても再発させない、さらに心不全を悪化させない。その4回の予防法を当院の心不全チームである看護師や管理栄養士などの職種から、心不全の予防に欠かせない、食事・運動・薬・セルフケアの内容を順番に説明させて頂きました。
最後に会場のお客様からの質問も複数あり、非常に内容の詰まった座談会になりました。
今回、第12回ハートの日in GIFUを開催するにあたり、準備などに携わってくれた岐阜ハートセンターのスタッフの方々、じゅうろくプラザ、ぎふチャンおよび岐阜県保健医療課の皆様に感謝申し上げます。