こんにちは、理学療法士の久世です。今年も残り2ヶ月をきりました。日に日に寒さが増して冬が近づいてきている感じがしますね。今回も前回に引き続いて『寒暖差における対策』というテーマでお話しさせて頂きます。
寒暖差疲労を予防するためにできることは?
1.生活習慣を整える
生活習慣を改善することは様々な疾病に対して有効であり、生活習慣の改善は必須と言えます。特に食事は寒暖差疲労をためないための予防として重要であり、3食バランスのとれた食事を摂取するようにし、できれば温かいものを摂取するようにしましょう。暖房の効いた部屋にいたとしても冷たい飲みのもやアイスなどを食べていれば内臓から冷えてしまうため、寒暖差疲労を悪化させる誘因にもなります。また、豚肉や大豆といったビタミンB1は疲労回復へ効果的ですので積極的に摂取できるとよいでしょう。
2.軽い運動
次に軽い運動です。ストレッチや散歩などの軽い運動は血液の循環を良くするため寒暖差疲労を改善できる可能性もあります。通勤や通学で歩く習慣をつける、入浴後にストレッチをするなど生活の中に軽い運動を取り入れてみましょう。
3.体を温める
最後に体を温めるということです。最近は温活とも言われています。身体の温め方にはいろいろとありますが、最も効果的なのが入浴です。入浴は自律神経を整えることに加えて睡眠障害の改善にもつながることが考えられています。38~40度のぬるめのお湯に約10分浸かるとよいでしょう。また、3首と言い、手首、足首、首を温めることで温まった血液を全身に効率よく回すことができ、身体を温める効果が得られるといわれています。外出時にこれらの首をしっかり保温するようにしましょう。また、入浴を毎日することが難しいという場合でも手浴や足浴、温タオルを首に当てるなどの部分浴でこの3首を温められるとよいでしょう。
これからの季節は、環境温に体温を奪われていく時期になります。低温環境下では、外界への熱放散量が大きくなるので、基礎代謝や軽度作業に伴う熱産生だけでは正常体温を維持できません。
運動することで活動量と熱を産生する器官である筋の絶対量を増やすことが体温の維持につながることを考えると、いま声高に叫ばれているSDGs(Sustainable Development Goals、持続可能な開発目標)において、これからの寒い季節に運動が果たすことができる役割はとても大きいものなのかもしれません。
病気の予防や運動に興味がある方や運動処方をご希望の方は是非心臓リハビリテーション室(058-213-0488)までご連絡ください。
次回は『寒い時期に気をつけるべき症状』というテーマでお話しさせて頂きます。
あなたにとってベストなリハビリテーションプログラムを提供します。皆様からの質問についてお答えしたいと思いますので、ご質問がある方は是非ご連絡いただけると幸いです。