2026年1月15日午後2時30分、『本地洋一のハート相談所』 の放送です。

そこで今回の放送のテーマは『ヒートショックについて』です。

冬場になると、入浴中の事故が増えることが知られています。 その大きな原因のひとつが「ヒートショック」です。 急激な温度差によって血圧が大きく変動し、失神や心血管疾患を引き起こすことがあります。

 

❄ ヒートショックとは

暖かい場所から寒い場所へ、あるいは寒い場所から暖かい場所へ移動した際、 血管が急に収縮・拡張し、血圧が大きく上下します。 この血圧の急変が、心臓や脳に大きな負担をかけることが問題です。

特に冬場の入浴はリスクが高く、年間1万5千〜1万7千人がヒートショック関連で亡くなっていると推計されています。 これは交通事故死の数を大きく上回ります。

 

ヒートショックが起こりやすい方

以下のような方は特に注意が必要です。

• 65歳以上の方

• 高血圧

• 糖尿病

• 心臓病などの基礎疾患がある方

🚿 危険が高い場面

特に注意なのは、次の2つのシチュエーションです。

① 寒い脱衣所から熱い浴室へ入るとき

冬の入浴事故の多くがこのパターンです。

② 夜間・早朝のトイレ

薄着のまま寒いトイレへ行くと、血圧が急上昇しやすくなります。

ヒートショックを防ぐために

日常の少しの工夫で、リスクを大きく減らすことができます。

● 脱衣所・浴室を温める

• 脱衣所に小型ヒーターを使用する

• 入浴前に温かいシャワーを流して浴室を温める

● お湯の温度は「41℃以下」に

熱いお湯は気持ちよく感じますが、血圧変動を招きやすくなります。

● 入浴前後の水分補給

脱水状態は血圧が不安定になりやすいため、入浴前後の水分摂取が大切です。

● 夜間のトイレは一枚羽織る

上着や靴下を身につけ、急激な寒さを避けましょう。

● サウナ・水風呂は慎重に

動脈硬化が進んでいる方は、急激な温度変化が大きな負担になります。

 

万が一倒れていた場合

脈拍の確認は、

• 首(頸動脈)

• 足の付け根(大腿動脈) が触れやすい場所です。

呼吸や脈が確認できない場合は、ためらわず119番通報をお願いします。

最後にヒートショックは、冬に特に注意が必要な健康リスクです。 しかし、日常の工夫で多くの事故を防ぐことができます。 ご自身やご家族の安全のため、ぜひ今日から意識してみてください。

次回のハート相談所は2026年1月22日(木)にお送りいたします。

また、心臓や循環器疾患に対する質問やご意見などは番組までドシドシとお寄せください。