2026年4月16日午後2時30分、『本地洋一のハート相談所』 の放送です。

今回の放送のテーマはメタボリックシンドロームについてです。

今回は多くの方が気にされている「メタボリックシンドローム(メタボ)」についてお話しします。 「太っている=メタボ」と思われがちですが、実は 肥満とメタボは同じではありません。その違いと、なぜメタボが問題視されるのか、そして予防のためにできることを解説します。

■ 肥満とメタボはどう違うのか?

● 肥満とは

肥満は 身長と体重から算出されるBMI(体格指数) によって判断されます。 BMIが一定以上であれば「肥満」とされ、見た目に太っている人の多くはこの肥満に該当します。

● メタボとは

一方、メタボは 肥満の中でも、生活習慣病のリスクが高い状態 を指します。

以下のような「代謝異常」が複数みられる場合に診断されます。

• 高血圧

• 脂質異常(コレステロールの異常)

• 高血糖(糖尿病)

つまり、肥満+代謝異常 が揃って初めて「メタボ」と診断されます。 太っていても血圧・血糖・コレステロールが正常であればメタボではありません。

■ 日本のメタボ診断基準

日本では以下の腹(お腹まわり)が必須条件となっています。

• 男性:85cm以上

• 女性:90cm以上                                   ※ウエストではなく「へその位置」で測定します。

痩せている方でも腹囲が基準に満たなければメタボには該当しません。 日本の基準では、内臓脂肪型肥満がメタボの前提となっています。

なぜメタボが問題なのか?

メタボは 心臓病や脳卒中などの血管病と強く関連 していることが分かっています。 特に問題となるのは 内臓脂肪 です。

● 肥満には2種類ある

皮下脂肪型:つまめる脂肪

内臓脂肪型:お腹の中につく脂肪(つまめない)

内臓脂肪が増えると、お腹がぽっこり出てきます。 この内臓脂肪は血管に悪影響を与える物質を分泌し、動脈硬化を進めることが知られています。

また、脂肪肝(肝臓に脂肪がたまる状態)もメタボと併発しやすく、全身の代謝に悪影響を及ぼします。

■ メタボを防ぐ生活習慣

● 1. 歩く習慣をつける

世界で最も動脈硬化が少ないと言われる南米の「チマネ族」は、 1日2万歩以上歩く生活 を続けているそうです。

もちろん現代の生活でそこまで歩くのは難しいですが、 無理なく続けられる範囲で歩くことが最も重要 です。

• 速く歩く必要はない

• しんどければ休んでOK

• 毎日少しずつ続けることが大切  

 

● 2. 間食・ジュースに注意

ジュース類は「ビタミンがあるから」「ポリフェノールがあるから」とつい飲んでしまいがちですが、 実際は 砂糖水に近い飲み物 も多く、知らないうちに糖分を摂りすぎてしまいます。

3. 長時間座りっぱなしを避ける

1日8時間以上座り続ける生活は、健康に悪影響があると言われています。 仕事中でも、時々立ち上がったり軽く体を動かす習慣をつけましょう。

4. 年齢とともに基礎代謝は低下する

若い頃と同じ食事・生活を続けていると、どうしても太りやすくなります。 「中年太り」は自然な現象ですが、だからこそ 意識的な運動 が必要です。

 

■ まずは腹囲を測ってみましょう

ラジオをお聴きの皆さんも、ぜひ一度ご自宅で腹囲を測ってみてください。

• 男性:85cm以上

• 女性:90cm以上

この基準を超えている方は、今日から少しずつ生活習慣を見直してみましょう。 まずは 歩くこと から始めてみてください。

次回のハート相談所は2026年4月23日(木)にお送りいたします。

また、心臓や循環器疾患に対する質問やご意見などは番組までドシドシとお寄せください。