2020年9月8日、大規模地震後に当院の厨房より出火したことを想定した避難訓練を行いました。
防災委員会メンバーの富田副院長、永井理学療法士、水﨑放射線技師らが中心となって訓練シナリオを作成し、災害発生時における医療スタッフの行動を各部署で事前学習した後に訓練を実施しております。

17時25分
全館放送で訓練開始のアナウンス。

17時30分
地震発生。館内に緊急地震速報が流れました。
各部署では職員が机の下に隠れるなどして自身の身を守る行動をとっていることが見受けられました。

17時34分
感知器が作動。事務所に設置してある防災監視盤に厨房で火災発生の疑いがあると表示されました。管理栄養士の嶌田くんが厨房の火災状況の確認を行い、火災発生の確認をしました。大声で周囲に火事を伝え、事務に火災発生を事務所に報告すると同時に火災報知器を押し、初期消火を開始しました。

17時35分
火災発生の知らせを受けた事務所では全館放送で職員、患者様への避難誘導を指示しました。
17時36分
火災発生現場では、初期消火班である診療放射線技師の梶浦主任も消火器をもって初期消火に駆け付けました。しかし、火が天井まで燃え移り、手に負えない状況と判断しました。「初期消火に失敗しました。」と事務所に連絡し、避難を行いました。

事務所から避難指示を受け、病棟では医師と看護師が連携し、患者様のトリアージを行い、看護師長の指示に従い避難および避難誘導を行いました。
担送患者様に対して担架を使用して6人がかりで非常階段から院外まで避難させました。全員汗だくになりましたが、一生懸命搬送してくれました。

 

院外に対策本部を設け、松尾院長、富田副院長、稲田事務長の統括のもと、患者様・職員の安否状況の確認が行われました。各部署の責任者が院内の残留患者様・職員の人数などの避難状況を対策本部へ報告しました。最初に避難が完了し対策本部に報告に来たのは検査科で、避難指示のアナウンスがされてから2分後でした。最終報告は4階病棟で避難指示のアナウンスがされてから約12分で避難完了しました。各部署が役割を把握し、速やかに患者様、職員の安否を確認し避難誘導が出来ました。

今回の防災訓練を実施したことでいくつかの問題点も挙げられました。防災委員会では問題点を共有し、改善策について話合い、災害時に患者様、職員の安否と速やかな避難誘導が行えるよう、今後も継続的に訓練を実施していきたいと考えています。