こんにちは。理学療法士の久世です。今年も一年間ブログを読んでいただきありがとうございました。来年も皆様にとって少しでも良い1日を過ごせるお手伝いができたら幸いです。

新年を迎えるにあたり、「今年こそは運動を続けよう」と決意された方も多いのではないでしょうか。心臓リハビリテーションでも、適切な目標設定が長期的な健康維持の鍵となります。今回は、無理なく続けられる目標の立て方をご紹介します。

「SMART」な目標で成功率アップ

効果的な目標には5つの要素があります。

具体的に(Specific):「運動を頑張る」ではなく「週3回、30分歩く」と明確に。

測定可能に(Measurable):歩数や体重など、数字で確認できるものを。スマートフォンの歩数計でも十分です。

達成可能に(Achievable):いきなり毎日1時間ではなく、今の体力で「少し頑張れば届く」レベルから。

意味のある(Relevant):ご自身の病状や生活に合った目標を。主治医と相談して決めましょう。

期限がある(Time-bound):「3ヶ月後の検査までに」など、具体的な期限を設定します。

具体的な目標例

運動編:「3月末までに連続20分歩けるようになる」「6月までに体重を3kg減らす(月1kgペース)」

生活習慣編:「血圧を毎朝測って記録する」「塩分控えめの食事を週5日実践」「薬の飲み忘れゼロを続ける」

継続のための3つのコツ

1. 記録する習慣:血圧手帳や運動日記をつけましょう。グラフにすると進歩が見えてモチベーションアップにつながります。

2. 時間を決める:「朝食後に散歩」など、生活リズムに組み込むと続けやすくなります。

3. 小さな成功を喜ぶ:「今週は3回歩けた」など、できたことを認めることが大切です。完璧を目指さず、継続を目指しましょう。

 

挫折しそうになったら

悪天候で外出できない日は室内での足踏み運動に切り替える、体調が優れない時は無理せず休むなど、柔軟に対応してください。3ヶ月ごとに目標を見直し、難しければハードルを下げる勇気も必要です。

一年後、「続けてよかった」と思える自分に出会うために。今日できることから、一歩ずつ始めていきましょう。困ったときは、いつでも心リハスタッフや主治医にご相談ください。私たちはあなたの伴走者です。

理学療法士はあなたにとってベストな運動管理を提供します。ご興味のある方は心臓リハビリテーション室(058-213-0488)までご連絡ください。

また、ご質問がある方は是非ご連絡頂ければ幸いです。