こんにちは、管理栄養士の嶌田です。今回は私達が普段摂取している『たんぱく質』についてお話ししようと思います。

 『たんぱく質』は、炭水化物・脂質と合わせて三大栄養素と呼ばれています。筋肉や臓器、体内のホルモンなどの材料となるだけではなく、身体活動に必要なエネルギー源にもなっている、人間にとって必要不可欠な栄養素です。

 

 

 『たんぱく質』には肉や魚、卵、乳製品などに含まれている『動物性たんぱく質』と、大豆製品や穀類などに含まれる『植物性たんぱく質』の2種類があります。これらの『たんぱく質』はどちらかに偏ることなく、バランスよく摂取することが大切です。

 では、皆さんは自分に必要な『たんぱく質』の量をご存知でしょうか?

 日本人の食事摂取基準2020年では、1日のたんぱく質推奨量は成人男性で約60g、女性で50gとされています¹⁾。この推奨量は食品の量ではなく、食品の中に含まれるたんぱく質の量です。つまり、1日で肉を60g食べればいいというわけではないということです。例えば、部位にもよりますが、肉60gには約10~15gの『たんぱく質』が含まれているので、3食の中でしっかり『たんぱく質』を摂取していく必要があります。

 

 

 特に、ご高齢の方は食事量が低下しやすいため、肉や魚の摂取量も少なくなり、『たんぱく質』が不足しがちです。まずは、必ず1日1回は肉か魚を食べるように意識し、徐々に回数を増やしていきましょう。

 次回は、今回お伝えした『たんぱく質』について、もう少し深掘りしていこうと思います。

1)厚生労働省 日本人の食事摂取基準2020年版