こんにちは。管理栄養士の嶌田です。

前回はビタミンの中でも水溶性ビタミンについて、お話しさせていただきました。今回は脂溶性ビタミンについて細かくお話ししていこうと思います。

脂溶性ビタミンは肝臓や脂肪組織に貯蔵されているビタミンであり、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKの4種類があります。水溶性ビタミンとの違いの1つが油脂に溶ける性質を持つということです。そのため、食事の際に油脂と一緒に摂取することで吸収効率が良くなります。水溶性ビタミンとの違いはもう1つあり、水溶性ビタミンは体内に摂り溜めておくことはできないため、過剰に摂取しても問題はありませんでしたが、脂溶性ビタミンは肝臓や脂肪組織に貯蔵されるため、過剰に摂取してしまうと過剰症になる恐れがあります。過剰症は、1日の摂取量が少し多かったからといってすぐに引き起こすわけではなく“過剰な状態が長く続くことが良くない”と思ってもらえればと思います。食事によって過剰症が引き起こされることはほとんどありませんが、サプリメントなどは多量に摂取できてしまうため、注意して下さい。

それぞれのビタミンが持つ働きや、多く含まれる食品については下の表にまとめました。

 

脂溶性ビタミンは油脂に溶けやすい特徴があるので、油を使用した調理法と相性が良いです。炒め物にしたり、サラダなどで食べる場合はオリーブオイルをかけてみたりすると良いでしょう。

ビタミンは様々な食材や調理法で効率よく摂取することが大切です。偏った食生活は避け、バランスの良い食事を意識しましょう。

次回は「ミネラル」についてお話ししていこうと思います。

管理栄養士はあなたにとってベストな食事プログラムを提供します。ご興味がある方は当院心臓リハビリテーション室(058-213-0488)までご連絡ください。