こんにちは、管理栄養士の嶌田です。最近は暑い日が多くなり、今後健康トラブルとして多くなってくるのが夏バテです。食欲がなくなり栄養が不足することで、疲れやだるさなど夏バテの症状が現れやすくなります。今回は、夏バテを防ぐために必要な栄養についてお話ししていこうと思います。
① たんぱく質
たんぱく質は、血液や筋肉、ホルモンを構成する重要な栄養素です。不足すると疲労回復が遅れたり、免疫機能が低下するなど、体の不調に繋がります。
【たんぱく質を多く含む食品】 肉類・魚類・卵・大豆製品・乳製品など
② ビタミンB1・B2
ビタミンB1・B2はともに夏バテ対策に効果的です。
ビタミンB1は、疲労回復の効果があり、摂取した糖質を体内でエネルギーに変換するために必要不可欠な栄養素です。
ビタミンB2は、特に脂質を体内でエネルギーに変換するために必要不可欠な栄養素で、夏バテにつながる栄養不足を防ぐことに役立ちます。
【ビタミンB1を多く含む食品】 豚肉・うなぎ・玄米・たらこなど
【ビタミンB2を多く含む食品】 レバー・納豆・アーモンドなど
③ ビタミンC
ビタミンCには抗酸化作用があり、疲労の原因の1つとされている活性酸素の過剰な発生を抑制する働きがあり、疲労回復への効果があります。また、ストレスを緩和する働きも報告されており、疲れやストレスを感じやすいこれからの季節には非常に大切な栄養素です。
【ビタミンCを多く含む食品】 パプリカ・ブロッコリー・果物類など
④ ミネラル
以前心リハブログで紹介したミネラルは発汗で失われやすいため、汗をかきやすいこれからの季節は非常に重要です。ミネラルは体内で合成することはできないので、しっかり食べ物から摂取するようにしましょう。
⑤ クエン酸
クエン酸は、食べ物が体内でエネルギーに変換される過程で働く成分で、エネルギーを生産するのに必要です。また、クエン酸は疲れや肩こりの原因となる「乳酸」を低下させる働きがあるので、疲労を軽減してくれます。
【クエン酸を多く含む食品】 梅干し・レモン・お酢など
気温が上がり体調管理が難しくなる季節ですが、バランスの取れた食事を意識し、食事から夏バテを予防できるよう取り組んでいきましょう。
管理栄養士はあなたにとってベストな食事プログラムを提供します。ご興味がある方は当院心臓リハビリテーション室(058-213-0488)までご連絡ください。