こんにちは。管理栄養士の嶌田です。

今回は、水分摂取のポイントについてお話ししていこうと思います。

私たちの身体の多くは水分が占めており、成人男性で約60%、赤ちゃんでは約76%が水分でできているとされています。人間の身体は多くの水分でできており、水分補給は非常に大切です。個人差はありますが、一般的に1日の水分の出入りは2.5Lに及ぶとされ、夏場は汗をかく分、より水分摂取の重要性は高まります。

 

脱水予防のために水分摂取を効率的に行うためには、水分摂取のタイミング、飲み物の温度、飲み物の種類が大切になってきます。

水分摂取のタイミングは、のどが渇く前が理想的ですが、一度に多量の水分を摂取してもそのほとんどは吸収されずに排出されてしまうため、頻回に摂取することが望ましいとされています。高齢者の場合はのどの渇きを感じにくいとされているため、飲む時間を決めるなど工夫するようにしましょう。

飲み物の温度は、体温に近い常温での摂取の方が吸収が良いとされていますが、まずは十分な水分摂取が大切なので、自分にとって飲みやすい温度で飲むことが1番です。

飲み物の種類に関しては、アルコール飲料は避けるようにしましょう。アルコール飲料は利尿作用があり、飲んだ量以上の尿が排泄されてしまうと言われています。また、アルコールを体内で分解する際にも水分が使われるため、水分摂取には適していません。カフェインの含まれる飲料に関しては、日常的にカフェインを摂取している場合は影響が少ないとされているため、水分摂取に利用してもらっても良いと考えられます。

水分摂取と同時に塩分も摂取した方が良いと聞くこともあると思いますが、塩分が必要となるのはスポーツや外での活動で多量の汗をかいた場合のみで、そこまで多量の汗をかくことは通常の生活では少ないでしょう。また、日本人は普段の生活で塩分を多く摂っている傾向があるため、追加で塩分を摂る必要はほとんどないでしょう。

気温が高く、脱水や熱中症が多くなる季節ですので、しっかりと適切な水分摂取を行い、脱水や熱中症を予防しましょう。

管理栄養士はあなたにとってベストな食事プログラムを提供します。ご興味がある方は当院心臓リハビリテーション室(058-213-0488)までご連絡ください。

また、皆様からの質問についてお答えしたいと思いますので、ご質問がある方は是非ご連絡いただけると幸いです。