こんにちは。管理栄養士の大澤です。
今日2月14日はバレンタインデーですね。普段よりも、チョコレートを食べる機会が多かったのではないでしょうか。
そこで今回はチョコレートについてのお話をさせていただきます。
チョコレートとは、カカオマス(カカオ豆をローストしてペースト状にしたもの)に、砂糖やココアバター(カカオ豆を絞って得られる植物性油脂のこと)などを混ぜ、練り固めたものです。では、代表的なダークチョコレート、ミルクチョコレート、ホワイトチョコレートの3種類についてご紹介します。
ダークチョコレートとは、一般的には乳製品が入っていないものでカカオマスが40~60%のものを指します。苦味、渋味、香りがあり、砂糖が少ない分糖質が少ないです。また、70%以上カカオマスが含まれたものをハイカカオチョコレートと呼びます。
ミルクチョコレートとは、ダークチョコレートの原料に加えて乳製品が入っているものを指します。カカオマスが少ないため香りは弱いですが、乳成分によりまろやかな味になります。
ホワイトチョコレートとは、ココアバターにミルク、砂糖を混ぜたものを指します。カカオマスが入っていないので色は黒くないですが立派なチョコレートです。
それぞれの栄養成分を見てみましょう。50gの板チョコ1枚分で比較しました。
カカオマスが多くなるにつれて炭水化物が減少し脂質が増加します。そこまで変わりませんが、ハイカカオの方が、カロリーは高くなります。カカオポリフェノール量を比較してみるとハイカカオはかなり多くなるのが分かります。ホワイトチョコレートはカカオポリフェノールが入っていません。
ところで、皆さんカカオポリフェノールについてご存知でしょうか。
カカオポリフェノールに期待できる効果としては、血圧低下や動脈硬化予防です。心臓リハビリテーションに通っている方は特に気になる効果ではないでしょうか。摂りすぎてしまうと消化吸収へ悪影響が出ることもありますので適量の摂取が大切です。1日のカカオポリフェノールの目安量は200~500㎎といわれています。ダークチョコレートはミルクチョコレートと比較するとカカオポリフェノール量は約2倍含まれているため、摂取するならダークチョコレートの方が良さそうですね。また、一般的に間食の適量は100~200kcalですので、カカオポリフェノールとカロリーの2つを踏まえると、ダークチョコレートやミルクチョコレートは約25g板チョコ1/2枚分が目安となります。ハイカカオチョコレートではポリフェノール含量が多いため、約10~15gが目安となります。
色々なチョコが売っていますが、カカオポリフェノール量を意識して購入することで体にうれしい効果が期待できますね。
管理栄養士はあなたにとってベストな食事プログラムを提供します。ご興味のある方は心臓リハビリテーション室(058-213-0488)までご連絡ください。
また、皆様からの質問についてはいかがかと思いますので、ご質問がある方は是非ご連絡頂ければ幸いです。