みなさん、こんにちは。リハビリテーション室で看護師をしている岩間です。最近は少し暖かくなってきました、いかがお過ごしですか?

私は食べることが大好きです。おいしいものを食べているときは幸せな気持ちになります。そして、仕事をしている中でいつも感じていることは「食べることができる人は元気だ」ということです。生きていくためには食べなくてはいけません。また、生きるためだけでなく『おいしい』と思えることは幸せであり人生を豊かにします。しかし、食べることで病気になることがあることを皆さんは知っていますか?

誤嚥(ごえん)性肺炎という言葉は聞いたことがありますか?

口から食べた食べ物や唾液(だえき)は食道(食べ物の通り道)をとおって胃に入りますが、飲み込む力が弱くなると気管(空気の通り道)に入り込むことがあります。食べ物や唾液が気管をとおって肺に入ると肺炎を引き起こす場合があります。これが誤嚥性肺炎です。誤嚥性肺炎は2023年度死因第6位と非常に多くなっています。飲み込む力が弱くなる原因はさまざまですが、そのなかのひとつが加齢です。加齢は誰にでもおとずれます。最近食事中にむせることはありませんか?飲み込む力は「嚥下体操」をすることで強くすることができます。自分の口で食べる幸せをご自身で守ってみませんか?

誤嚥(ごえん)性肺炎のしくみ

 

嚥下体操の前に、口のなかの環境を確認しましょう。虫歯や歯周病はありませんか?歯や歯茎に痛みがあると食べ物をかむことができません。また食欲の低下につながります。入れ歯はしっかりはまっていますか?痛みがあったり、すき間がある場合は歯医者さんに行って調整してもらいましょう。

嚥下体操は食事前にすることが効果的です。体操をすることで唾液の分泌を促し、飲み込みやすくしてくれます。いつまでも口から食べるために、おいしいと感じる幸せのために、ぜひ、生活の中に取り入れて毎日やってみてください。

嚥下体操

病気の予防や運動に興味がある方や運動処方をご希望の方はぜひ心臓リハビリテーション室(058-213-0488)までご連絡ください。

あなたにとってベストなリハビリテーションプログラムを提供します。皆様からの質問については分かりにくいと思いますので、ご質問がある方は是非ご連絡いただけると幸いです。