こんにちは。薬剤師の岩田です。夏の陽気に満ちた日々がやってきました!皆様はどうお過ごしでしょうか?

2024年は能登の震災に始まり、災害が多く発生しています。皆さんは災害時の備えをどの程度していますでしょうか?

本年2月に岐阜県薬剤師会からの派遣で石川県の医療支援に5日間行ってまいりました。

その時の活動を振り返り、災害時に備えていたほうがいいことを薬剤師目線でお話をさせていただきます。

まず、私の派遣先の市では保険薬局が1件もなく、診療が継続されていた医療機関も少ないような状況でした。

その中で、被災者に発行される処方箋である『災害処方箋』を処方箋に基づき調剤をするという任務を中心に遂行してきました。

複数薬を服用されている被災者の方も非常に多く見え、寒空の中長時間お待たせしてしまうこともありました。

ここでまず感じたことは、『お薬手帳』の大切さです。災害が起こった時には普段診察をしてもらっている医師やかかりつけの薬局が必ず営業出来ているとも限りません。もしかしたら、カルテの電子化により、カルテが閲覧できないことも考えられます。お薬手帳は災害時でも患者さんの情報が得られる貴重なツールの一つです。

手帳の記載はお薬の履歴だけではないことも知っておきましょう。

『アレルギー歴』・『副作用歴』・『患ったこともある病気の欄』などいろいろな情報を知ることが出来ます。

このブログをご覧の機会に是非見返してみてください。

もう一つは、水をしっかり備蓄しておくことが大切だと感じました。

断水が長期に渡り続いた地域もありましたし、利尿薬など服用されている方は、脱水などの危険もあります。農林水産省ホームページでは一人あたり、『1日3L』の水の備蓄が必要になると記載があります。断水している場合には、トイレや手洗いに必要となり、3L以上必要になることもあると思います。

心リハブログということなので、多職種っぽいことも話しておきます。

災害時にはよくパンなどの保存がきく食品が多くなると思います。ですが、特にご高齢の方ですと飲み込みの機能が弱く、誤嚥しやすい食事となります。そのため、万が一の備えには自分の嗜好や嚥下機能のあった保存食を用意することも大切だと感じました。

特に地震はいつ起こるかわかりません。万が一の時の備えをしておきましょう。

最後に、被災地の皆様へ。この困難な時期に、心からお見舞い申し上げます。私は個人的にも能登地方が大好きです。現地では、支援に来ている私たちにも労いのお言葉などで、逆に励まされることが多々ありました。どんなに辛い状況でも、皆様が一緒に支え合い、立ち直れるよう、私たちも全力でお手伝いいたします。どうかお力添えさせてください。

薬剤師はあなたにとってベストな服薬プログラムを提供します。ご興味のある方は心臓リハビリテーション室(058-213-0488)までご連絡ください。

また、ご質問がある方は是非ご連絡頂ければ幸いです。