こんにちは。管理栄養士の大澤です。今回はナトリウムとカリウムの関係についての話をしたいと思います。
最初にナトリウムについてですが、ナトリウムは塩化ナトリウム=食塩から摂取することがほとんどです。高血圧や慢性腎臓病の重症化予防を目的とした量は、食塩相当量6g/日未満となっています。しかし日本人は10g程度摂取しているといわれているため、目標達成までは至っていないのが現状です。減塩は大切ですが、中々減らすのが難しいと思っている方も多いのではないでしょうか。
またカリウムは野菜や果物、芋類などに多く含まれており、ナトリウムとともに細胞の浸透圧を維持する働きがあります。カリウムを摂取することでナトリウムを体から出すことができるため、ナトリウムを減らすことだけでなく、カリウムの摂取を意識することも重要なのです。つまり、カリウムの摂取でも、減塩と同様に血圧の低下作用があります。是非これからは、ナトリウム/カリウムの摂取比を下げることを意識していただきたいです。
WHO(世界保健機関)で推奨されているカリウムの摂取量は、3510㎎であり、具体的な量を表にまとめてみましたのでご覧ください。
どうでしょうか。普段からこの程度の野菜や果物などの摂取をされているでしょうか。
朝はパンだけ、昼は麺類の摂取だけなど、炭水化物のみに偏った食事だと、中々とれないと思います。少しでも、1品だけでも意識することでカリウムが摂取できるといいなと思います。是非今日から取り組んでみてください。
注意点ですが、腎臓の機能が低下している方など高カリウム血症になりやすい場合もありますので、心配な方は是非相談してください。
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また、ご質問がある方は是非ご連絡頂ければ幸いです。