こんにちは、管理栄養士の嶌田です。

 前回は減塩するうえでのポイントを紹介させていただきました。今回は、患者様から特によくいただく減塩に関するご質問をQ&A形式でご紹介させていただこうと思います。

 

Q.香辛料は使っても良いですか?

A.減塩において香辛料を使用していただくのは非常に有効な手段です。唐辛子やコショウなどの香辛料には塩分がほとんど含まれていません。そのため、普段のお食事に香辛料を使用することで塩分が少なくても美味しく召し上がることができます。味付けをする際には、先に香辛料を加えてから、塩や醤油を味見しながら加えていくと良いでしょう。

Q.ドレッシングの塩分は多いですか?

A.ドレッシングにも塩分は含まれていますが、塩分量はメーカーや種類によって様々です。市販のドレッシングのほとんどには塩分量が記載されているので、購入される際に塩分量を比べながら少ない物を選んでもらうことも大切です。

Q.外食は行ってもいいですか?

A.外食はどうしても味が濃くなっており、塩分の摂取量も多くなってしまうため、なるべく外食に行く頻度は減らしていただきたいと思います。どうしても外食に行かれる場合は、麺類の汁を残したり、塩分の多い漬物などを控えてもらうことが大切です。また、入院中の患者様にお寿司はどうかとよく聞かれることがありますが、実はお寿司も塩分が多くなりやすい外食の1つです。その理由は『醤油』と『すし酢』にあります。醤油に塩分が含まれることは皆さんご存知だと思いますが、実はすし酢にも多くの塩分が含まれています。お寿司を召し上がる際は、醤油をつけ過ぎないように意識し、食べ過ぎないことも大切です。

Q.塩分を摂り過ぎた場合はどうすればいいですか?

A.毎日の塩分量を完璧に管理することは非常に難しいです。外食などで塩分が多くなったと感じた際は、その後の食事や翌日の食事などでしっかりと減塩を行い、バランスをとっていただくことが重要です。

 3回にわたり減塩に関する情報を紹介させていただきました。

 適切な減塩の方法は患者様ひとりひとり異なります。もっと詳しくあなた自身に合った食事について聞いてみたいという方は、ぜひ当院心臓リハビリテーション室にご連絡ください。