岐阜ハートセンターで心臓血管外科で研修を考えている方へ
澄心会ハートセンターグループは、豊橋ハートセンター(設立20年)、岐阜ハート(10年)、名古屋ハート(10年)で形成される病院群です。いわゆる大学の関連病院ではなく、学閥もなく、独立した病院群です。3病院間の情報交流、人事交流を行いながら切磋琢磨しながら、地域に根差した病院をめざして他病院と医療連携を行ってきました。
岐阜ハートセンターでは、松尾院長が、実地臨床・臨床研究に明るい方であり、国内外の学会へ積極的に発信し、全国から医師が集まりつつあります。(循環器内科 15人、心臓血管外科 5人、形成外科1人、麻酔科2人)。 さらに、当院では、虚血心疾患領域だけでなく、Structured Heart Disease部門を充実させるため、ハイブリッド手術室を建設、内科外科合同のハートチームを作り、TAVIを2016年から開始しました。最近合計100例を治療しました。心不全の治療チーム、末梢血管治療チームも始動しました。今後、この領域はさらに拡大していくことが予測されています。さらに心臓シンチ導入し、多角的な心臓の検索が可能となりました。心臓エコーでは、スーパーバイザーの元、毎年AHAの学会へ発表しています。
成人開心・胸部大血管では、岐阜県下で1位(210例/全症例(578例)/2019年)であり、豊富な症例数であり、冠動脈、弁膜症、大血管(開胸・ステント)症例のバランスがとれています。さらに症例増加を見込んでおります。研修生1人当たりに経験する症例数は、大変多いです。術前・手術・術後・外来を包括的に研修できます。
当院の特徴は、DRと他職種(病院スタッフ)の距離が近いということです。朝の回診は、外科医全員、看護師、外科クラーク(外科専属医療秘書)、心リハ、薬剤師、MSWの全員で行います。病院スタッフの意見を積極的に治療、連携に反映し、DRが要となり意見を集約していきます。チーム医療を最重要に考え毎日の業務を行っています。
医局はone floorですので、内科、形成外科、麻酔科DRとも、自由なdiscussionが日常的に行われ、ハートチームを形成し、hybrid治療(TAVI,ASD,TEVAR,EVAR)を行っています。
新たな専門医制度の枠組みでは、初期・外科専門研修ともに、基幹病院のプログラムで行いますが、各大学の医局に属する形態ではなく、岐阜ハートセンターの独立性を保ちながらトレーニングを行うこととなります。豊橋、名古屋、岐阜ハートセンター間で交流を行い、切磋琢磨しています。病院間での異動も考慮いたします。
本人の現状レベルより少し上に目標を設定しサポートします。それをクリアできれば、さらに、上のレベルを提案するというのが指導者側の姿勢です。
チーム医療の要として自覚・行動ができるよう指導いたします
3ハートセンター外科チーム(全職種)が集合し、1月には、院内手術ビデオの討議、前年の各病院の実績、各外科医の手術経験、学会、論文、インシデントサマリー、困難症例提示を行い、情報共有を図っております。各卒業年次のDr.がどのように実績を積んでいるかが一目でわかるようになっています。7月には、外部から講師を招いて討論するなど外部からの情報も積極的に取り入れております。2020年3月7日には、初めて、外部の研修医の方々にも、生のカンファレンスうぃ体験してもらい、WET LABを企画しました。
病院内では、全職員が希望する旅行(日帰り、1泊、全8コース程度)を選択して、多職種のコミュニケーションを図っております。
また、自然発生的に各グループ(野球、マラソン、フットサル、ラーメン)で、活発に活動しています。
8月10日(日本心臓病財団提唱ハートの日)には、市民(こどもから高齢者まで)を対象として各職種がプログラムを立案、実行しております。
異なる職種間の距離が近いことが当院の特徴になっております。
岐阜ハートセンターでの修練が自分にフィットすると考えられる方は、ぜひ門をたたいてください。