新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の蔓延に伴い、手術の医学的必要性と限りある医療資源の確保のため、一般社団法人日本医学会連合および一般社団法人日本外科学会等学会からの「新型コロナウイルス陽性および疑い患者に対する外科手術に関する提言」に従い、判断しております。
この提言内に示されている「米国外科学会(ACS)が推奨するセントルイス大学の Elective Surgery Acuity Scale (ESAS) をベースにした手術トリアージの目安」によると
1. 致命的疾患でない、急を要しない外来手術など
→延期
2. 致命的疾患でないが潜在的には生命を脅かす、または重症化する危険性あり、入院を要する疾患
→可能であれば延期
3. 数日から数ヶ月以内に手術しないと致命的となり得る、あるいは重大な障害を残す疾患
→本提言に準じた十分な感染予防策を講じ、慎重に実施
上記から、下肢静脈瘤や緊急性のない下肢血行再建(壊死など重症虚血を伴わない)などの手術は、致命的な疾患ではなく、急を要さない疾患であるため、延期することをお願いしております。
また、安定した心疾患(例:自覚症状がない僧帽弁閉鎖不全症など)に関しても早期の手術はお勧めせず、治療時期を検討させていただいております。
一方、待機手術の中でも心不全を伴う心疾患や破裂リスクの高い動脈瘤などは、医学的判断の上、手術を行う方針としております。
緊急を要する疾患(急性心筋梗塞・不安定狭心症、急性大動脈解離、大動脈瘤破裂など)は従来通り受け入れております。
チーム一丸となって、岐阜の心臓血管治療に貢献できるよう尽力致します。
何卒、ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。