院長あいさつ

岐阜ハートセンターの10年と今後の進むべき道

岐阜ハートセンターの理念は“Safety” “Speciality and Science” “Spirit” “System” の4つのSです。すなわち、やさしさを医療の中心に考えた、何よりも安全な医療の提供に努めること、確かな技術の提供と情報発信に努めること、こころあたたまるケアを実感していただけるよう接遇に努めること、そして24時間365日絶対にお断わりしない体制作りに努めることであります。開院時から、これらの理念を達成するため、”目の前の患者様を大切に“ そして ”常に考える“ という2つのKey wordを合言葉にして毎日の診療に従事してきました。

岐阜ハートセンターが目指す循環器専門病院とは、1.正確な診断を行うこと、2.治療適応をきちんと吟味すること、3.手術、手技を的確に行うこと、4.長期予後改善につなげる術後管理、これらの過程すべての質をあげることを目標としています。

このような考え方から、2015年1月には新病棟が本格的に稼働を開始しました。CCU、一般病棟が増床し、リハビリテーションの拡充も終了しました。また心エコー室の拡張、心臓核医学の導入も完了しました。これらの拡張は、急性期疾患の受け入れ態勢の拡充、そして慢性心不全や重症下肢虚血に対する対応など急性期から慢性期を見据えた社会復帰を可能とするシステム整備と言い換えることができます。提供できる医療の質をより高め、高いレベルでの循環器疾患の診断と治療、そして社会復帰促進ができる施設を目指すことが我々の使命であります。急性期医療に関しては、24時間体制で循環器専門医による迅速な対応を行っています。またカテーテルアブレーションをはじめとした不整脈治療、構造的心疾患に対するカテーテル治療、外科治療を含めた包括的治療、そして心臓のみでなく全身の動脈硬化に対してのより高いレベルの治療を目指しています。麻酔科、形成外科が新設されたのも、重症患者様の治療、術後管理、重症下肢虚血に対する治療レベルの向上を目指したものです。また心臓リハビリテーションは名古屋大学 山田純生教授の御指導のもと、質の高い心臓リハビリテーション治療が導入されています。患者様の社会復帰のために岐阜県全体の心臓リハビリテーションネットワーク(CRG-net)も現在構築されつつあり、病病連携、病診連携、そして地域全体で心臓病患者様を診ていく時代になっていくと思われます。地域の先生方と力を合わせて心臓病患者様をささえていける病院を目指しております。

近年、循環器診療においてチーム医療の重要性が高まっています。心臓弁膜症、心筋症などの構造的心疾患治療や慢性心不全治療、重症下肢虚血に対する治療など、外科・内科の垣根がなくなるとともに、Co-medicalとの連携が大変重要となってきます。チーム医療とは、“医療に従事する多種多様な医療スタッフが、各々の高い専門性を前提に、目的と情報を共有し、業務を分担しつつも互いに連携・補完し合い、患者の状況に的確に対応した医療を提供すること“と定義されています。大切なことは“高い専門性“を常に意識することです。毎日の繰り返される業務の中で忙しさにまぎれることなく、”常に高見を考える“という姿勢で職員全体が取り組んでいきたいと考えています。
職員一同、今後とも御指導、御鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。

岐阜ハートセンター 院長
松尾 仁司

松尾仁司
松尾仁司院長

病院理念

安全(Safety)

医療安全が文化として根づくように努めます。

こころ(Spirit)

こころ温まる医療をめざし、接遇に努めます。

専門技術(Specialty & Science)

心臓疾患専門病院として、確かな技術の提供に努めます。
日進月歩の医学の発展に貢献できるように努めます。

体制(System)

24時間365日、絶対にお断りしない体制の整備に努めます。

診療科

  • 内科
  • リハビリテーション科

病院概要

名称岐阜ハートセンター
所在地〒500-8384 岐阜県岐阜市薮田南4丁目14−4
開設年2009年2月5日
管理運営医療法人 澄心会
診療科目・循環器内科
・心臓血管外科
・内科
・麻酔科
・リハビリテーション科
・形成外科
休診日日曜日,祝日,年末年始,土曜日は午前中のみ(24時間救命救急体制)
病床数90床

施設基準・認定