4階病棟看護師

私は岐阜ハートセンターの看護師7年目で、病棟看護だけでなくカテーテル看護も実践しています。

心臓カテーテルとは、手首や足の付け根の血管からカテーテルという管を挿入し、心臓の血管の状態や心臓の動きを調べる検査や治療のことをいいます。

カテーテル検査・治療では、造影剤を使用して心臓の血管をいろいろな角度で撮影する為、検査中は出来る限り体を動かしたり会話をしないよう患者さまへの協力をお願いしています。そのため、患者さまの不安や苦痛に対して早期に気づき、対応することができるよう、患者さまがカテーテル室に入室した時には笑顔で挨拶し、検査台に上がり横になるまでの会話を大切にしています。患者さまは検査台に上ってから検査が終了するまでの間、仰向けの状態で過ごし周囲の状況が分かりづらいため、撮影と撮影の間などの話しかけられるタイミングを見て、医師が現在行っていることについて説明したり、次の検査や治療で起こりうる症状について伝えることを心がけています。また、患者さまは検査中に何か伝えたいことがあっても身体を動かすことができないため、我慢をしてしまわないようカテーテル中は患者さまの表情をこまめに確認し、小さな変化に気づけるように心掛けています。患者さまに状況を理解して頂けることで安心して治療・検査を受けていただけるよう声掛けをしています。

以前、初めてカテーテル治療を行う患者さまを担当したことがありました。病棟看護師より、とても不安が強いという情報を聞いていたので、カテーテル室入室時から自己紹介など緊張がほぐれるような雑談を行い、なるべく不安が軽減できるような声掛けや心細い思いを感じないような介入を心掛けました。終了後、患者さまより「カテーテル中よく声をかけてくれるから安心して治療を受けることができました。」とお言葉を頂くことができました。

カテーテル看護では、患者さまへの声掛けなど不安の軽減に努めることや、次起こりうるリスクを予測しながら医師との連携を図ることが必要な役割であると感じています。

患者さまの不安と向き合い、カテーテル検査・治療が終わった後の患者さまの安心した笑顔が見られるよう今後も努力していきます。