CCU看護師

集中治療室には心臓疾患、心臓手術後の患者様が毎日入室されます。その中で私のやりがいや大切にしている事は、目の前の患者様の助けになる看護をする、患者様とそのご家族にこの病院に入院して良かったと思ってもらえるように関わることです。そのために必要だと考えている事は専門家としての高い知識とコミュニケーション力です。
集中治療室に入室される患者様は重篤な状態が多く、身体には命を助けるために様々な管類が挿入されていたり、患者様の状態を確認するための生体モニターが付いています。その生体モニターの意味していることは何なのか、この管は何のために挿入されていて、挿入されている事で患者様にどのような影響があるのかを知らないと、患者様の状態のアセスメントが出来ません。また、私は看護師になり約7年経ちますが、その間にも看護の発達や様々な機器や薬剤の開発が進んでいます。そのため、日々様々な事を学び知識を更新する必要があります。常に患者様の状態やアセスメントした事を院内の多職種スタッフと共有し、より患者様の為になる医療や看護の提供を行います。

患者様と日々、コミュニケーションをとることで、その言葉から身体の変化や想いを聞くことが出来ます。そこで入手した情報を元に患者様の変化を読み取り、必要な看護を提供したり、入院生活をより快適になるように環境を整えたりしています。
集中治療室は他の場所とは違い、閉鎖的な空間になっています。そのため、今までの生活とは違うことや人と関わる事も少なくなります。その空間の中で看護師は患者様と多くの時間関わるスタッフです。患者様の不安や孤立感を解消するためにも、患者様の回復を願っているという思いをこめ積極的にコミュニケーションをとるようにしています。以前、重症心疾患の患者様が入院してきました。その患者様は病状も深刻で精神的にも弱っていました。私は患者様の話が出来るタイミングで励ましの言葉や時には少し厳しい言葉をかけたり、希望するケア等を良くなるようにという気持ちで実践しました。その後、その患者様は回復し無事に退院する事が出来ました。今では外来やリハビリで会うと「あの時はありがとう。救われた。」「君のおかげで助けられた。」等の言葉をかけてくださり、私の看護が患者様のためになっていた事を実感し嬉しく思います。また、集中治療室に入室する患者様と同じ数だけのご家族と関わります。患者様と同じく、病気に対する不安や心配を持っています。面会の時には、患者様の変化や情報提供を行ったり、医師の説明が正しくされているかの確認や、わかりやすい言葉を使って説明をしたりして、少しでも不安が解消したり、安心して頂けるようなコミュニケーションを心がけています。
集中治療室で働いていて、患者様の回復する姿を見る事や、「君のおかげで生きていれる」、「安心出来ました」と言われることに、喜びを感じています。これからも、日々学ぶ姿勢を忘れず、患者様とご家族のためになるような看護を提供していきたいです。