岐阜ハートセンターは、何よりも安全な医療の提供(safety)、心臓疾患専門病院としての確かな技術の提供(Specialty)、こころ温まる接遇(Spirit)、24時間お断りしない体制(System)を理念に掲げ、岐阜県下初の循環器専門病院として2009年2月に開院しました。開院当初のカテーテル室は虚血性心疾患に対するカテーテル治療を主に行なっていましたが、現在は、不整脈治療、末梢血管の血管内治療、大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術、大動脈弁狭窄症に対する経カテーテル大動脈弁留置術といった構造的心疾患に対するカテーテル治療も積極的に行っています。
また岐阜ハートセンターでは、虚血性心疾患に対する機能的虚血評価に早期の段階より着目し、正確な評価による適正なカテーテル治療を行っています。そして、それを循環器専門病院のクオリティであることを医師だけでなく臨床工学技士や放射線技師、看護師も十分に理解し、スタッフ全員で積極的に取り組んでいます。
岐阜ハートセンターの看護部は「やさしい、まごころのある看護の心で技術を尽くします」を理念とし、カテーテル室における看護もこの理念に則って行われています。カテーテル検査・治療を受けられる患者様は、たくさんの機械が並んだカテーテル検査室で検査を受けられます。またカテーテル治療においては、長時間にわたり意識のある状態で、体を動かすこともできず治療を受けられることもあります。治療中は痛みや苦しみを伴うこともあります。これらは患者様にとって大きな不安や苦痛になることは避けられません。しかし必要な治療であることも患者様にご理解頂かなければなりません。ここにカテーテル室看護の重要な役割があると私は考えます。・カテーテル室の看護師は患者様の不安や苦痛を理解し、共有します。
・カテーテル室の看護師は患者様の不安を少しでも取り除けるよう進行状況を説明し、同じ目線に立って声かけを行います。
・カテーテル室の看護師は患者様の苦痛が少しでも和らぐよう苦痛の緩和に努めます。
・カテーテル室の看護師は検査や治療が首尾良く行われるよう術者をサポートします。「検査に対する不安が和らいだ」、「あの時の声かけに励まされた」そう言っていただけるよう、「目の前の患者様を大切に」を合言葉に、私たちカテーテル室看護師は患者様に寄り添ったカテーテル検査・治療をあきらめません。
カテーテル室 INE認定看護師 古林 晃