外来 PS

当院外来では、患者様の情報が他部署にすぐつながるようインカムを使用しています。インカムとは通信機器で片耳にイヤホンを装着し、胸元にマイクを付け、ボタン一つで会話が出来る機械です。以前、他部署へ連絡したい時には電話を使用していましたが、繋がらないことが重なり対応が遅れることがありました。例えば、中待ち合いで追加処方を希望したい、診察の順番を聞きたいなど医師へ確認する際にも、診察室と中待ち合いを行ったり来たりしていましたが、インカム使用により、動くことなく迅速に答えられるようになりました。体調が悪い患者様が来院した際には、処置室でのベッドに空きがあるかの確認をしたり、看護師をすぐに呼ぶこともでき、迅速に対応できるようになりました。

このインカムは受付、診察室PS(ペーシェントサービス)、外来看護師、検査室、CT室、シンチ室、薬局と外来すべての部署に繋がっています。各部署で発信したい情報をすべての部署で聞く事ができ、情報を共有することにより、適切な判断で迅速な対応が出来ることに繋がります。当院のモットーとする『目の前の患者様を大切に』をこのインカムで目指すことが出来ていると思います。

そんな便利なインカムですが少々困ったこともあります。人間には耳は2つしかありません。一つをインカムで塞いでいるので、少し聞こえが悪くなっております。大変申し訳ありませんが、患者様にお話を再度お尋ねすることがあるかもしれません。

またインカムの機能上、割り込んで話すことができない、同時に話してしまうとお互いの声がかぶり聞こえないなどの悪い点があります。問題点をお互いにカバーできるよう、外来会議にて話し合いを行い、使用目的を定める、応答方法やマナーの方針を決めています。

その甲斐あって、今ではだいぶスムーズにインカムを活用した部署間の情報共有ができるようになり、まるで1人の患者さんを院内全員で同時に診ているようになりました。

これからも、もっとインカムを有効活用できるよう問題点を解決し、患者様の要望に対し、迅速に対応できるチームワークと、患者様に寄り添える外来づくりをしていきたいと思います。