医療安全管理者 看護師長 片岡恵美

現代は治療に関する情報が溢れ、患者さまご自身が治療方法を選択する時代となりました。しかし、医師から治療に関する詳しい説明を聞いた際には、事前情報があったとはいえ、いざ入院、治療、手術・・となると患者さまやご家族にとっては不安が尽きないものであると認識しています。やはり、頼りにされるのは主治医であり、身近に接する看護師であり、彼らにはご自分のことを理解して対応してほしいと望まれているのではないでしょうか。『病院に来たらまな板の鯉!先生にすべてお任せします!』という場面は、「医師の言うことは絶対だ!」というひと昔前の例え話になる表現ですが、実際に手術台の上に上がったら、やはりまな板の鯉なのです。だからこそ、私たち看護師は、患者さまに提供される医療が安全で、かつ安心して治療に専念できる環境が作られているか常に考え行動しています。その行動は、患者誤認防止対策として毎回お尋ねするフルネームと誕生日の確認であったり、内服薬が用法用量通りに服用されたかどうかの確認であったりします。治療が滞りなく、正しく提供されているかを多職種の医療者で確認しています。また、より安全な仕組みにするための専門チームを作って活動しています。

医療は高度化とともに複雑なシステムを伴い進化しています。患者さまへの侵襲が少ない治療が増える一方、医師は高度な技術の習得が求められます。医療は提供する側の一方通行ではなく、受ける患者様側も自分がどんな治療を受けるのか、どんな薬を飲んでいてどんな副作用を併せ持っているのかなど、ご自身が理解することにより双方向で安全に進められているか確認ができます。つまり、患者さまご自身も医療チームの一員なのです。

心配なことがあれば、いつでも看護師に質問する、確認する、不安だと思っていることを伝えるなどぜひ発信してください。治療を受ける患者さまを中心にチームは編成されサポートします。時には、患者さまやご家族と一緒に安全に治療を受けていただくための対策を考えることがあるかもしれません。

患者さまが安心して治療を受けられる病院でありたいと願っています。患者様の思いを聞く姿勢を大切にスタッフ一丸となって取り組んで参ります。