今回の栄養教室は「高血圧の減塩食事療法」というテーマでお話しさせていただきました。
「高血圧を予防・改善」を行う上で、食事においては「塩分制限」と思い浮かべる方は多いと思います。しかし、その中でも多くの方は「なぜ減塩をしなければいけないのか」の理由を知らずに行ってみえる方が多いです。今回の教室では、塩分を摂りすぎることによる高血圧に至る理由を説明し、理解をしていただいた上で、自宅で出来る減塩の方法をご提案させていただきました。
塩分は調味料だけでなく、漬物や塩魚などの塩蔵品やソーセージやハム、竹輪などの加工品に多く含まれています。味がしっかりしており、長期保存が出来、手軽に使用できる食材のため利用される方は多いです。いくら味付けを工夫しても塩分が多く含まれている食材を使用することにより、知らず知らずのうちに塩分摂取量が多くなってしまいます。出来るだけ生鮮食品を利用できるとよいですが、難しい場合は水に漬け置いたり、切込みを入れて茹でたりすることで少量ですが塩分を減らすことも出来ます。ひと手間ですが、ぜひ調理の際は「塩抜き」を行いましょう。
他にも「汁を残す」「出汁を活用する」「味付けは表面に行う」「香味野菜や香辛料を使用する」など減塩方法はたくさんあります。その中でも今回の教室にて「無塩顆粒だし」と「醤油スプレー」を使用して実際に試食・体験をしていただきました。
顆粒だしの多くに塩分が含まれていますが、現在ではスーパーでも手軽に「無塩」の顆粒だしが購入できます。人は「美味しさ」を感じるとき、味と香りを組み合わせて判断しています。そのため、塩分を減らした分だけ、だしなどの他の風味を補ってあげることで美味しく食べることが出来ます。また、人は味を舌で感じます。醤油など調味料を表面につける事で少量の調味料で美味しく食べる事が出来ます。そこで活躍するのが、万遍なく調味料をつけることが出来る「醤油スプレー」です。食材全体に味をつける事が出来ます。
高血圧は生活習慣病の一つです。日常生活の中で、一つでも出来る事から「減塩」を実施できると良いですね。
次回の栄養教室は3月13日(金)です。ぜひお誘い合わせの上、参加してみてください♪