2025年12月25日午後2時30分、『本地洋一のハート相談所』 の放送です。

さあ、今年も残すところ、あと1週間です。

そこで今回の放送のテーマは『年末年始を元気に楽しく過ごすために』です。

本地洋一さん:どうやって過ごしたらいいですか?ついつい暴飲暴食とかしてしまいますよね?

松尾仁司院長:そうですね。今日は年末年始を楽しく過ごすために、健康の面で何を注意したらいいかというお話をしたいと思います。年末年始というのは、お酒も飲んだりする機会多いでしょうし、ご家族とか友人の方がみんな集まって楽しい時間を過ごすことができるという点で、非常に特殊な期間です。今日の話は決して皆さんを脅したりするつもりはなく、怖い話をするわけでもなくて、どうすれば楽しいまま年末年始を過ごせるかというコツのようなお話をしたいと思います。

年末年始というのは、生活が乱れやすいというのはなんとなくありますよね?普段とペースが変わるというか、寝る時間が遅くなったり食べる量が増えたり動く量が減ったりしますよね。寝正月という言葉があるように生活リズムが変わりますよね?

 

体の中ではいつもと全然違うことが一気にたくさん起こるということになるわけです。そういうリズムの変化が、特に血管とか心臓は苦手なのです。それで体調を崩してしまう人が多いと言われています。

まず1つ目は、食べ過ぎ飲み過ぎですよね。年末年始というのはおせちやお鍋やお餅、今日はクリスマスですからケーキですよね。色々なものを食べる機会も多くて、ついつい食べ過ぎてしまうと思いますが、食べてはいけないわけではなくて、どのように食べるかということが重要だと考えられます。

「ポイント①ゆっくり食べる」

早食いは、血糖値や血圧が一気に上がります。よく噛んで。ゆっくりと食べましょう。

「ポイント②最初は野菜や汁物」

いきなりお餅や甘いものではなく、野菜や汁物から始めます。

「ポイント③お酒は“量より間隔”」

一気飲みは心臓にとって大きな負担です。「ちびちび、間をあけて」が大切です。

 

2つ目の年末年始に気をつけていただきたいのは冬の寒さです。やっぱり寒いところから暖かいところへ移動したりすることは結構あると思います。夜中に初詣に行く場合は本当に極寒の中なので、きっちりと寒さ対策をしないと心臓とか血管というのは驚いてしまいます。驚くと血管がキュッと閉まったり血の塊ができたりということが起こるので、やはり寒さ対策をきっちりするということが大変重要であるということが知られています。

あと、家の内でも注意が必要です。例えば心筋梗塞とか血管の病気を発症するシチュエーションというのは、朝起きた時や夜遅い時間のトイレ、お風呂は暖かい場所に行くんですが、服を脱ぐ場所がすごく寒かったりと温度差が大きいので注意が必要です。このように冬は血管や心臓がびっくりしやすい季節なので、驚かせないように心がけることが大切です。

3つ目が動かなさすぎ問題です。年末年始どうしてもテレビの前に座っている時間が長かったり、スマホをずっと見たりなど、仕事しない時にはそのような時間が多くなりますよね。

そのような時間があってもいいのですが、気づくと何時間も同じ体勢になってしまいます。

長時間同じ体勢をしていると、血の巡りがわるくなる、血栓ができやすい、気分が沈みやすいという問題が起きます。なので、テレビCMに足踏みするとか踵上げたりしてもらうなど、運動ではなく動かすだけで十分なので、動かなさすぎに注意していただけたらと思います。

 

吉田早苗さん:そうですね。寒い時は動きたくないからと言って、みかんとかお茶とかを全部置いて動かなくていいようにしちゃいがちですもんね。あえて置かない方がいいですね。食べたかったらキッチンまで取りに行くとかにした方がいいですね。

松尾仁司院長:そうですね。みかんがこたつの上にあると、ついつい食べちゃいますよね。その姿を想像するだけで、やっぱり体に悪いことをしている可能性はあるなと思いますね。

本地洋一さん:テーブルの上に食べ物を置かない、食べたかったらキッチンに行く。それだけの動きでもいいと。正月風景を少しでも変えようと皆さんに意識してもらうことが重要ということですね。

 

次の4つ目は、インフルエンザなどの感染症です。年末年始は人が集まります。また、初詣もたくさんの人が集まっていますよね。人が多く集まる場所では、インフルエンザやコロナなどに感染するリスクというのは高くなるので、手洗い、人混みではマスク、無理をしないです。シンプルですが、非常に大切です。やはり体調が悪い時は、お正月に集まる予定があっても無理をしないということですね。

吉田早苗さん:そうですよね。せっかくのお正月で1年に1回しか会えないから無理してでも会いたいなと思っても我慢することですね。

松尾仁司院長:せっかくのお正月なので、体調を崩したくないので、今お話ししたようなことを少しでも守っていただくといいかなと思います。でも気を付けていても体調が悪くなることはありますよね。

最後の5つ目は、「正月だから様子見」はやめてください。確かに多くの病院やクリニックは年末年始休みです。でも、次の症状があったらすぐに受診してほしいサインです。

・急な胸の痛み、圧迫感

・急な息切れ

・片側の手足が動かない

・呂律がまわらない

他にも様々な症状がありますが、救急車を呼ぶべきか、今すぐに救急車をすぐに呼ぶのではなく、すぐに病院に受診した方がいいのか判断に迷うと思います。そのような時は、「#119」に連絡をして下さい。その番号にかけると、適切なアドバイスをくれる方が対応してくれるので、判断に迷う時は活用して下さい。

本日お伝えしたことを3つにまとめると、

1つ目:食べすぎ・飲みすぎは、ちょっとブレーキをかけてもらった方がいいということ

2つ目:冬は、急がない・体を冷やさない・無理をしないということ

3つ目:体のサインは、無視しない(#119に相談する)ということです。

年末年始を元気に笑って過ごせること、それ自体が一番のごちそうだと思いますので、どうぞ、楽しく、そして安全な年末年始をお過ごしください。

 

次回のハート相談所は2026年1月15日(木)にお送りいたします。

また、心臓や循環器疾患に対する質問やご意見などは番組までドシドシとお寄せください。