構造的心疾患に対するカテーテル治療医を募集中!

SHD治療と論文作成の指導を行います!

皆様はじめまして、ハートセンターグループは豊橋、名古屋、岐阜の3施設がありまして、そこで循環器部長を務めております山本 真功(やまもと まさのり)と申します。ハートセンターグループは3つの循環器専門病院から成る病院群であり、3病院間では臨床・教育・研究の3点において日々交流があります。

今回は、構造的心疾患(SHD: Structural Heart Disease)に対するカテーテル治療の専門修練医を募集する目的で皆さんにメッセージを届けたいと思います。
ご存知の方も多いと思いますが、SHDカテーテルインターベンションは弁膜症や先天性心疾患など外科手術が中心であった領域にカテーテルで低侵襲治療を行うことが可能です。

その歴史は浅いのですが進歩は目覚ましいものがあります。昨今のガイドラインでも治療の選択肢としてエビデンスレベルも高く治療の中心的存在になりつつあります。現在は大動脈弁狭窄症に対するカテーテル治療である経カテーテル的大動脈弁植え込み術(Transcatheter aortic valve implantation:TAVI)や僧帽弁閉鎖不全症に対するMitraClipを使用した経皮的僧帽弁接合不全修復術(Transcatheter edge to edge repair:TEER)、心房細動患者さんに対する脳梗塞予防と抗凝固薬中止を目的とした経皮的左心耳閉鎖術(Left atrial appendage closure:LAAC)などが主流となっており、今後さらなる症例数の増加が見込まれております。
私自身は、TAVI、MitraClipによるTEER、LAAC治療に関する指導医・企業プロクターの資格がありますので、適切に技術指導を行えると考えております。特にTAVIに関しては当グループには内科部門と外科部門それぞれに全国の各施設でTAVIの指導を行っており、十分な症例数と経験豊富な指導医の下で研鑽を積むことが可能です。

また、当グループの強みは臨床における医療技術で目の前の患者さんに最適な治療を提供しているというだけではなく、臨床研究で日本の医療にも貢献しているという点です。2016年より本格的に始動したOCEAN-TAVIレジストリーでは本邦のデータを使用して当グループだけで計27本の論文を作成、PubMedに掲載されております(図1、図2)。また、一部の論文は2020年に改訂された日本循環器学会が出版した弁膜症治療のガイドラインにも引用されております。職種に関わらず学術的な活動に興味のある方、日本で最大のSHDインターベンションに関わる多施設共同レジストリーを運営しているOCEAN-SHDグループ(HP)に参加して、私たちと一緒に日本の医療の未来を創り上げていきましょう!

(図1)

(図2)

また、臨床面においてもハートセンターグループのSHDインターベンション、特にTAVIの件数は年々増加しており、当院で我々と共にSHDインターベンションに携わってくださる先生方、およびコメディカルの方を募集しております(図3、図4)。

(図3)

(図4)

<募集対象の医療従事者> やる気のある若手医師は、基本的にどなたでも大歓迎です!

  • 自施設でSHDインターベンションの立ち上げに関わりたい方
  • SHDに関わるカテーテル治療、心エコー、CT/MRI画像、論文作成を学びたい方
  • 冠動脈インターベンション、不整脈カテーテルアブレーションなど循環器全般も一緒に学びたい方

ハートセンターグループでの学び

臨床と研究の両立:全員が指導医で研究実績あり

加賀瀬 藍(豊橋/名古屋ハートセンター)

SHDインターベンション(TAVI指導医)と経食道エコー医(MitraClipの企業プロクター)の両立

名古屋ハートセンターの加賀瀬 藍と申します。私は現在、TAVIのメインオペレーター、およびMitraClipのエコー医という形でSHDインターベンションに携わっております。2012年に秋田大学医学部を卒業し、初期研修医として各科をローテーションしておりました。その後、循環器内科の初期研修医として学んでいくに際して繊細さとダイナミックさを併せ持つ心臓カテーテル治療に魅了され、循環器内科医となりました。1日も早く一流の医師の持つカテーテル技術に触れたいという思いもあり、初期研修終了後の医師4年目で豊橋ハートセンターの門を叩きました。山本先生からのお誘いもあり、冠動脈インターベンションに加えて、当時はまだ認知度の低かったSHDインターベンションにも携わらせて頂きました。豊橋ハートセンターでの2年の修行の後に、SHDインターベンションを立ち上げたばかりであった名古屋ハートセンターがSHDインターベンションを病院の柱に力を入れて症例数を増やすため、異動となりました。その後、名古屋ハートセンターは愛知県で最も多いTAVIとMitraClipの症例数をこなすようになり、私自身としても充実した日々を過ごしております。SHDインターベンションに御興味のある方、特に女性の方!ぜひ一緒に働きましょう!

徳田尊洋(名古屋ハートセンター)

末梢血管・SHDインターベンションと論文作成の両立

初めまして、名古屋ハートセンターの徳田尊洋と申します。名古屋ハートセンターでは2018年から勤務しております。こちらに赴任する前は、済生会横浜市東部病院にてエコー担当として、SHD治療に関わっておりました。こちらに移ってからは、TAVIのオペレーターだけではなく、MitraClip、左心耳閉鎖、ASDの手技も山本先生の指導の下、行っております。TAVIに関しては年間150例以上の症例をほぼ2名のオペレーターでこなしており、また、プロクターである山本先生の指導もあり、全国に負けない技術を獲得する事が出来ると思われます。学術面でも、学会発表、論文作成も熱意のある指導、OCEANというBig dataを使い、大学病院にも負けないレベルでの論文作成もできると感じています。

今後もSHD治療は大いに発展していく分野であり、患者を助けるという点において、是非身につけたい技術、知識であると考えます。今は知識がない、技術がないという方でも大丈夫です。是非一緒に働きましょう!

足立 優也(豊橋ハートセンター)

冠動脈・SHDインターベンションと論文作成の両立

私は豊橋ハートセンターに伺うまで島根大学の関連施設で勤務しておりました。2017年4月に豊橋ハートセンターに冠動脈インターベンションを中心に勉強させて頂くために異動し、今日までにお世話になっております。私は豊橋に来る前まではあまりSHDインターベンションに積極的には関わることができませんでした。PCIは行っておりましたが、いつも自分の手技に対し不安を抱えながら手技をする毎日でしたし、SHDインターベンションに関しては実際の手技どころか適応の判断もままならないような状況でした。そのため心疾患を基本から勉強させていただくこれ以上ない機会と考えておりました。

ハートセンターで学んだ事と言えば、何よりもライブデモンストレーションでしか拝見していなかった、いわゆるスクリーンの向こうの先生方が毎日カテ室で手技をされていたり、私の手技についていただいたりということが衝撃的でした。自分の手技の稚拙さに嫌気がさしながらも、必死でついていくことだけを考えて毎日を過ごしていました。その中でも透視角度やワイヤーの曲げ方など本当に基本的なところからご指導いただけた事に大変感謝しております。診療放射線技師さんや臨床工学技士さんも優しく、細かいことからなんでも相談に乗っていただけたことも非常に有難かったです。また赴任した後2、3か月は重症な患者さんを持つことも多く、IMPELLAを含む補助循環や集中治療といった点でも勉強することが多かったです。手技に関して、まだまだ未熟な部分もありますが、これからさらに頑張ってSHDやPCIを勉強していくぞというモチベーションと共に日々邁進していきたいと思います。

また、学術面においては、赴任してからの5年間で原著論文3本、レビュー1本、ケースレポート3本をPubmedに掲載することができたのも山本先生をはじめとしたSHDチームのおかげです。今後も目の前の患者さん(臨床)と将来の患者さん(学術)の力になれるように頑張っていきたいと思います。

山口 遼(豊橋ハートセンター)

カテーテルアブレーションとSHDインターベンションの両立

皆さんこんにちは!

豊橋ハートセンターの山口遼と申します。私は2018年より豊橋ハートセンターに不整脈に対するアブレーション治療とSHDインターベンションを学びたくて就職しました。以前の勤め先では不整脈アブレーションに携わる医師がSHDインターベンションにも携わることは難しかったのですが、当院では良い意味で「来るものを拒まず」という風潮があり、通常ではできないような経験もさせて頂いております。不整脈アブレーションを専門にしている医師がTAVIやMitraClip、加えて経カテーテル的左心耳閉鎖術を行うことは他の施設では珍しいのではないでしょうか?

当院では鈴木孝彦理事長の意向で「学びたいことは何でも学ばせてもらえる」システムになっており、やる気がある人ほど、その価値を実感していただけると思います。豊橋ハートセンターへ来た事によって、カテーテル技術の向上、全国の同年代で頑張っておられる先生方とのネットワーク拡大など、いままで考えられなかったような展開が開かれて、靄がかかっていた視界が一気に開けたような感覚です。今後は、引き続き自分自身のカテーテル技術の向上、後輩への指導に加えて、他施設との交流を増やし、病院の垣根を超えたコミュニティー形成などを行い、自分のみならず後輩たちが楽しく充実したスーパー循環器内科医としての仕事ができる環境を作りたいと思います。

志村 徹郎(豊橋/岐阜ハートセンター)

冠動脈・SHDインターベンションと論文作成の両立

皆様初めまして。

私は岐阜ハートセンター循環器内科の志村徹郎と申します。2015年の医師7年目から豊橋ハートセンターのスタッフとして働かせて頂き、2020年10月より岐阜ハートセンターに勤めさせていただいております。ハートセンターグループで過ごすことで得られる素晴らしい経験や技術に関してはすでに加賀瀬先生、徳田先生、足立先生、山口先生が文章にされておりますので、ここでは割愛させて頂きます。私が皆様に伝えたいことは

自分のキャリアは、自分で考え、自分で決め、悔いのないような時間を過ごしてほしいということです。

医師7年目から自分の治療技術を磨くために縁もゆかりもない地に、妻と生後2か月の長女を連れて移動することは両親を含め、多くの人たちに反対されました。

理由としては

  • 現状でも給与は安定しており、生活に困らない
  • 現状でも多くの先輩たちが公私にサポートしてくれる
  • 論文は大学で書けるし、カテーテル治療技術が以前より普及・確立されており、わざわざリスクを冒して異動する必要がない

といったものでした。

結論から言うと、給与は上がり、周りの先生たちのサポートも多く、論文は原著を6年で7本以上書きましたし、医師としての技術も向上しました。
今では、もっと早い段階で移動しても良かったのではないか?とすら思うほどです。
今後は今まで以上に精力的に仕事に取り組んでいきたいと思っております。

<終わりに>

以上が現在のハートセンターグループのSHD部門で頑張っている先生たちのメッセージでした。如何だったでしょうか?

今後の進路や、自身の方向性に迷われている方をお持ちの方、ぜひハートセンターグループの門を叩いてみてください。臨床と研究の両方で必ず満足して頂けるようにサポートすることをお約束いたします。

このリーフレットを手に取られた皆様の今後の決断に期待しております。

御興味のあるかたはこちらまでご連絡ください。

山本 真功(やまもと まさのり)

豊橋・名古屋・岐阜ハートセンター 構造的心疾患部門 統括部長