こんにちは。管理栄養士の大澤です。今回は鉄の話をしたいと思います。

前回はカルシウムの話をしましたが、カルシウムをしっかり摂取していても、鉄が不足することで骨がもろくなり、骨粗鬆症のリスクを高めてしまうといわれています。骨のためにも鉄の摂取がとても大切です。

また、貧血による動機や息切れ、めまい、頭痛などの症状が現れる場合もあります。その他、筋肉に酸素が行き渡らなくなるために筋力が低下したり、脳に酸素が行き渡らなくなるために認知機能が低下したりすることもあります。

鉄不足は、全身に悪影響を及ぼしてしまうのです。

鉄欠乏性貧血がある方は、ぜひ日頃の食事にお役立てください。

しかし、鉄のサプリメントを継続摂取すると、全死亡率が上昇するともいわれておりサプリメントではなく、食事からとることをおすすめします。

ではどんな食品に多く含まれているのでしょうか。まとめてみましたのでご覧ください。

 

鉄はヘム鉄と非ヘム鉄の2種類存在します。ヘム鉄は動物性の食品に多く、非ヘム鉄は植物性の食品に多く含まれています。

ヘム鉄は、非ヘム鉄と比較して5~6倍吸収率が高いですが、それは鉄が不足していないときであり、鉄が不足すると非ヘム鉄の吸収率が上昇します。その吸収率は、ヘム鉄を上回ると考えられているため、ヘム鉄の多い動物性の食品を優先する必要はありません。非ヘム鉄である植物性の食品も積極的に利用してほしいです。

また、鉄が不足していない方が鉄の摂取を増やしても貧血の予防にはつながらないため、推奨量を大きく超える鉄の補給は健康障害を生じる可能性がありますのでご注意ください。

管理栄養士はあなたにとってベストな栄養管理を提供します。ご興味のある方は心臓リハビリテーション室(058-213-0488)までご連絡ください。

また、ご質問がある方は是非ご連絡頂ければ幸いです。