当院では、ICUに入室される重症患者さんの救命率向上を目指し、重症管理体制のさらなる強化に取り組んでいます。
これまで以上に患者さんの状態変化を早期に捉え、迅速かつ適切な治療につなげるため、重症患者カンファレンスを原則として1日2回実施する体制としました。朝と夕方にICU患者さんの病状、治療方針、循環・呼吸管理、感染管理、栄養管理、リハビリテーションの進捗などを確認し、医師間で情報を共有しています。


また、重症患者さんへの対応は主治医や担当医だけに限定せず、患者さんの変化に気づいた医師が率先して診療に関わる方針としました。重症管理では、わずかな変化を見逃さず、必要な介入を遅らせないことが非常に重要です。そのため、診療科や担当の枠を超えて、チーム全体で患者さんを診る体制を整えています。
さらに、重症管理を中心的に担うことのできる医師が増えました。これにより、ICU患者さんの評価や治療方針の検討をより多角的に行うことが可能となり、夜間や休日を含めた継続的な診療体制の充実にもつながっています。この努力はすでに結果がでつつあり、当院における急変時の対応が向上、急変患者様の退院率が上昇しております(図1)。
図1

ICU診療は、一人の医師の力だけで成り立つものではありません。多くの医師、看護師、臨床工学技士、薬剤師、リハビリスタッフなどが協力し、患者さんにとって最善の治療を考え続けることが重要です。
当院では今後も、重症患者さんの救命と回復のため、チーム医療の質をさらに高め、より安全で質の高いICU診療を提供できるよう努めてまいります。