2026年9月17日午後2時30分、『本地洋一のハート相談所』 の放送です。
今回の放送のテーマは「あなたの動悸、大丈夫?」です。
■動機とは何か
心臓は通常、私たちが意識しないところで規則正しく拍動しています。しかし、その鼓動を自覚してしまう状態を「動悸」と呼びます。動悸の感じ方は人によって大きく異なります。
・一瞬「ドクン」と強く打つ
・「ドクドクドク」と速く打つ
・不規則に「ドクドクドクン」と打つ
このように、動悸は非常に主観的な症状であり、患者さんがどのように感じたかを丁寧に伺うことが診断の重要な手がかりとなります。

■動機=心臓病とは限らない
動悸は心臓の不整脈だけでなく、さまざまな身体の状態で起こります。
「心臓以外が原因となる動悸」
〇貧血
〇心不全(酸素不足)
〇発熱・感染症
〇甲状腺ホルモンの異常(特に若い女性に多い)
〇緊張・ストレスによる自律神経の反応
緊張時に心臓がドキドキするのも動悸ですが、これは正常な生理反応であり病気ではありません。
■心臓の病気による動悸
もちろん、心臓の異常が原因となる動悸もあります。
「代表的な不整脈」
〇期外収縮
〇心房細動
〇発作性上室性頻拍 など
これらは心臓の拍動を司る「ペースメーカー(洞結節)」やその命令系統に異常が生じることで発生します。
■危険な動機のサイン
次の症状を伴う場合は、緊急性が高い可能性があります。
〇胸の圧迫感・痛み
〇強い息切れ
〇冷や汗
〇顔面蒼白
〇動悸が突然始まり、突然止まる(電気のスイッチのような発作)
こうした症状がある場合は、速やかに医療機関を受診する必要があります。
判断が難しい場合は 「#7119(救急安心センター事業)」へ相談することで、受診の必要性について助言を受けることができます。

■診断のために役立つ情報
動悸は病院に到着する頃には治まってしまうことが多く、診断が難しい症状です。
そのため、次の情報が非常に重要です。
〇発症した時刻
〇持続時間
〇規則的か、不規則か
〇胸痛・息切れ・冷や汗などの随伴症状〇発症時の状況(安静時、運動時、緊張時など)
症状が落ち着いた後で構いませんので、可能であればメモしておくと診断が大変スムーズになります。
■1週間心電図モニターによる評価
動悸が繰り返し起こる場合には、体に貼る小型機器で 「1週間の心電図を記録する検査」が有効です。 多くの不整脈はこの検査で捉えることができ、異常がなければ安心材料にもなります。
■松尾院長からのメッセージ
動悸には、まったく問題のないものから緊急性の高いものまで幅広い種類があります。
ご自身で判断することは難しいため、気になる症状があれば遠慮なく医療機関へご相談ください。
「困ったことがあれば、いつでも受診してください。医師に相談していただくことが大切です。」

次回のハート相談所は2026年9月24日(木)にお送りいたします。
また、心臓や循環器疾患に対する質問やご意見などは番組までドシドシとお寄せください。