岐阜ハートセンターでは、日本における静脈ステントのPMS(製造販売後調査)終了後、深部静脈血栓症をはじめとする深部静脈疾患に対する適応について検討を重ねてまいりました。

このたび、急性深部静脈血栓症に対する静脈ステント治療の第一例目を実施いたしました。

今回の治療では、外部指導者として一宮市立市民病院 循環器内科診療局長の石黒久晶先生にご指導いただき、当院では大久保副院長が治療を担当し、無事に治療を完結することができました。

また、治療に参加していただいた院内スタッフの皆様にも、心より感謝申し上げます。

深部静脈血栓症は、抗凝固療法の進歩により多くの患者さんで適切な治療が可能となってきました。一方で、血栓が消失した後も、下肢のむくみや痛み、重だるさなどが長期間続く**血栓後症候群(PTS)**に悩まれる患者さんも少なくありません。

静脈ステント治療は、患者さんの病態によっては、急性深部静脈血栓症や血栓後症候群に伴う静脈流出障害に対して検討される治療選択肢の一つです。

今後も当院では、下肢のむくみや深部静脈血栓症にお悩みの患者さんに対して、病態を丁寧に評価し、それぞれの患者さんに適した治療をご提案できるよう取り組んでまいります。

「あしのむくみが続いている」
「以前、深部静脈血栓症を起こした後から症状が続いている」
「血栓後症候群について相談したい」

このような場合には、どうぞお気軽にご相談ください。

今後も、心臓血管疾患だけでなく、「あし」から全身の循環を考える医療にも力を入れてまいります。