こんにちは、管理栄養士の嶌田です。今回は心臓リハビリテーションにおいて、管理栄養士がどのような役割を担っているのかお話しさせていただこうと思います。

 一般的にリハビリテーションと言うと運動のイメージが強いと思いますが、心臓リハビリテーションでは、専門知識を持った多職種が関わって、患者様一人ひとりの状態に応じたプログラムを行っております。その中で管理栄養士は、心臓病の再発や悪化予防のために、高血圧や糖尿病などの危険因子の改善を目的として、患者様の食事面のサポートを図っていきます。

 食事は個人の嗜好性やライフスタイルによって大きく変化し、誰にでも当てはまる正解というものがありません。また、適切な食事バランスや量は患者様の病態によって異なり、必要以上の栄養を摂取してしまうことで、かえって病態が悪化してしまう場合もあります。そこで、管理栄養士が栄養指導を行い、「この疾病にはどのような食事が必要なのか」、「何をどのくらい食べたらよいのか」、「普段の食事のどこを改善すれば良いのか」など、食事内容で改善できるポイントや食べ方のコツをお伝えしております。

 心臓リハビリテーションにおける管理栄養士の役割は、単に食事内容の良し悪しを指摘することではなく、望ましい食事内容や食べ方などを知識として理解してもらい、最終的には患者様自身で食生活を管理できるようサポートすることにあります。

 日々の生活の中で、何か食事や栄養に関することで気になることがあれば、ぜひ管理栄養士にご相談いただければと思います。