こんにちは、薬剤師の岩田です。今年も残り1ヶ月あまりとなりましたが、皆様体調はいかがでしょうか?。

本日はお薬ついてお話しをさせて頂きたいと思いますが、その中でも『服薬アドヒアランス』についてご説明したいと思います。

あまり聴き慣れない言葉かもしれませんが、『服薬アドヒアランス』とは、患者様がどの程度処方どおりに服薬しているかを意味する言葉です。つまり主治医の先生から処方してもらったお薬を患者様がしっかり飲めているかということです。

これまでは『服薬コンプライアンス』という言葉が用いられていましたが、 最近ではコンプライアンスには、患者側が受動的に医師の指示に従う意味合いが含まれているため、患者様と治療者が 共同するという意味を込めて『服薬アドヒアランス』と呼ばれています。

先生からもらったお薬を飲むなんて当然と思われる方もいらっしゃると思いますが、米国内科学会によれば、処方薬のうち薬局で受け取られているのは 48 ~ 66%、適切に服用されているのは 25 ~ 30% に過ぎないという報告もあります。

患者様はちゃんとお薬飲んでくれていると思っている先生方も多い中、この報告は衝撃です。しかし、単純に飲み忘れだけが問題ではありません。患者様の中には非常にたくさんのお薬を内服されている方も多くいらっしゃることも事実であり、お薬飲むだけでお腹いっぱいになると言われることもあります。それ以外にも、副作用や自分には合っていないなどご自分の判断でやめてしまう方もいらっしゃいます。

お薬に関しては先生とご相談していただくことが一番ですが、なかなか先生に言いにくいと思っている患者様もいらっしゃいます。私たち薬剤師はそういった患者様に対して少しでも不安を和らげるような介入ができたらと考えています。リハビリに通われている方に対しては定期的にお声掛けさせて頂き、お変わりないかを確認しています。

お薬は非常に有効な治療であり、予後を改善することも言われております。よって服薬アドヒアランスを向上させることは非常に重要だと考えております。その一つの方法としては福祉支を充実させることだといった報告もあります。一人では難しくても、助けがあればお薬をちゃんと飲むことができるため、我々はそう言った介入も積極的に行っています。

お薬のことでご不安な点があれば是非薬剤師にご相談していただけたらと思います。

病気の予防や運動に興味がある方や運動処方をご希望の方は是非心臓リハビリテーション室(058-213-0488)までご連絡ください。

あなたにとってベストなリハビリテーションプログラムを提供します。皆様からの質問についてお答えしたいと思いますので、ご質問がある方は是非ご連絡いただけると幸いです。