慢性静脈不全の理由で最も多いものです。
当院のあしの外来に受診する理由の最多(36%(2022年))を占めています。
ご紹介いただく科は、整形外科、皮膚科、内科、在宅など多岐にわたり、膨大な患者様がいると考えられていますが詳細の研究はなされていません。
したがって治療の体系化は未だなされていません。
私たちは早期介入することは予防医学の面でも意義深いものだと考えています。
機能的不全の原因として
仕事
長時間立ち仕事、座り仕事
安全靴(工事現場、ガードマンなど)、長靴、サンダル、ハイヒール(飲食業、美容院、事務仕事)
日常生活
運動習慣なし。毎日テレビを座って見ている。デイサービスでも座りっぱなし。
などの、不活動が大きな理由のひとつです。
この機能的不全に対して、われわれは当院のフットケアプログラムを行なうことで他覚的、自覚的に治療効果があることを明らかにしました。(IRB 2023030)
若い人でも栄養摂取が不十分で下腿筋肉が大変少ない場合や、不活動かつ蛋白質摂取は少ない高齢者の場合には、栄養士による指導を行ないます。
運動・フットケアと栄養の両輪が回って初めて改善方向へ向かいます。