3階病棟看護師

私は3階病棟に勤務する3年目の看護師です。

私が入職した当時は、コロナ禍で面会制限があり、患者様やご家族との関わり方について悩み葛藤する日々を送っていました。コロナ禍での患者様は、入院中隔離に伴う孤独感で「家族に会いたい、面会は出来ないのか」と何度も訴える患者様がほとんどでした。また、患者様だけでなくご家族の方からも入院中の患者様を心配するお電話や「現在の病状を知りたい」とわざわざ病院まで足を運んでいただくご家族の方もいらっしゃいました。

面会制限が多かったコロナ禍での患者様やご家族との関わりを得て、私は“少しでも患者様やご家族の想いに寄り添える看護師になりたい”という気持ちが強くなりました。

特にご家族の方は、面会がしたくてもできない状況にあったため、病院からの連絡がない限り患者様の現状を把握することは難しい環境でした。そのため、ご家族から当院へ連絡があった際や来院してくださった時には、看護師として誠心誠意ご家族の想いに応えたいと思い、丁寧な関わりを大切にしていました。その結果、ご家族から「安心しました ありがとうございます」「いつもここのスタッフの方には良くしていただき感謝してます」と言った感謝の言葉をいただくことも増え、ご家族の安心した表情を見た時に私はやりがいを感じたとともに家族ケアの大切さを学ぶことができました。

現在は、面会制限も緩和され自由に患者様とご家族の方が会える環境となっていますが、コロナ禍での経験を得てアフターコロナとなった今でも、私は家族ケアを大切にしながら勤務しています。今までコロナ禍でなかなかご家族との関わりが持てなかったからこそ、現在は直接ご家族の声を聞き、リアルタイムで迅速に対応することを心がけて関わっています。また、ご家族からお声掛けがなくても、困っていることや悩んでいること等がないか自ら声を掛け、少しでも安心できる環境作りを意識しています。

まだまだご家族との関わりの中でも葛藤し悩むこともありますが、先輩方に相談しながら様々な患者様やご家族との関わりを得て、自分として出来る限りの家族ケアを提供できるように今後も毎日の関わりを大切にしていきます。

そして、入院中の患者様や面会に来られるご家族に安心していただけるように、患者様ご本人とご家族の想いや訴えに耳を傾け、今まで以上に寄り添える看護ケアに繋げていきたいと思います。