『きょうもラジオは!? 2時6時 』~第33弾~

2021年10月28日午後2時30分、『本地洋一のハート相談所』第33回目の放送です。

本地洋一さん:今日は松尾院長に『冷え性』についてお話ししていただきます。

本地洋一さん:身内の話になりますが、吉田早苗は自他ともに認める『冷え性』で、我々の仲間内の雑談の中でも、よく自分は『冷え性』で困っていると言っています。

吉田早苗さん:本地さんは、半袖クラブのメンバーなのでわからないと思いますが、私は夏場でもお風呂上りはすぐに靴下をはかないと身体が冷えてしまいます。

私がラジオで『冷え性』の話題を出すと “私もそうなのよ!”という反応が、リスナーの方から寄せられることが良くあります。

本地洋一さん:そもそも『冷え性』とはどういう状態なのでしょうか?

松尾院長:寒いわけでもないのに手足が冷たい、布団に入っても手足が冷えて眠れない、お風呂に入ってもすぐに手足が冷えてしまう、厚着をしても体が冷えるなどの症状をお持ちの方は『冷え性』の可能性があります。

『冷え性』とは、血液の流れが悪いため毛細血管へ温かい血液が流れず、血管が収縮し、そのため手足などが冷えてしまう状態のことです。気温とは関係なく体が温まらないので、真夏であっても『冷え性』の症状は出ます。

吉田早苗さん:『冷え性』って女性に多いですよね!

松尾院長:確かにそうです。一般的に女性は男性に比べ筋肉が少なく、熱を発生できにくい傾向にあります。筋肉は収縮することにより局所で熱を作りますので、女性は男性に比べ筋肉で熱を作る力が弱いと言えます。また、女性は男性に比べ脂肪が多い傾向にあります。脂肪は一度冷えると温まりにくい性質を持っているため、冷えの原因となると考えられています。

吉田早苗さん:私は血圧が80/60mmHgですごく低いのですが、これも『冷え性』に関係するのでしょうか?

松尾院長:血圧というのは血管内の血液を末梢の組織まで送り届ける力と言えます。血圧が低いということは、末梢へ血流を届ける力が弱いので、手足の血流が不十分となり手足の冷えにつながる可能性はあります。かといって血圧が高すぎるのも問題があり、高血圧の状態が長く続くと動脈硬化や動脈瘤の原因となるおそれがあります。収縮期血圧が80~90mmHgでも末梢循環がよいため、全く問題ない方も大勢見えます。

吉田早苗さん:私は、体温も35.7度と低めなのですが、この点はいかがでしょうか?

松尾院長:どうやら吉田さんは基礎代謝自体が低いようですね!

やっぱり、運動してみましょう。1日に8,000歩を目標に歩いてはいかがでしょうか。足の筋肉を積極的に使うことによって足への血流が増えますし、筋肉がつくと基礎代謝が上がり体内で熱を産生しやすくなります。また、全身の血流が良くなると肩こりなども解消するかもしれません。

多くの『冷え性』は運動習慣や入浴方法、食生活の改善など生活習慣を改善することによってある程度解消できることが多いと考えられています。

しかしながら、あしの冷えやしびれには閉塞性動脈硬化症などの血管の病気や

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糖尿病などの代謝疾患

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さらには脊柱管狭窄症といった整形外科的な病気が隠れている場合があります。

これらが足の冷えや痛み、しびれなどの原因の場合はその病気をきちんと診断し、治療をすることが大切です。

吉田早苗さん:次回のハート相談所は2021年11月11日(木)にお送りいたします。

また、心臓や循環器疾患に対する質問やご意見などは番組までドシドシとお寄せください。