2026年5月28日午後2時30分、『本地洋一のハート相談所』 の放送です。
今回の放送のテーマは「季節の変わり目に注意すること」です。
梅雨入りが近づくと、「なんとなく体が重い」「頭痛がする」「むくむ」「やる気が出ない」「動悸がする」など、体調の変化を訴える方が増えてきます。 外来でも同じような相談を受けることが多くなります。

■ なぜ梅雨は体調を崩しやすいのか?
大きな原因は “気圧の変化” と “自律神経の乱れ” にあります。
●人間の体は「気圧計」のようなもの
梅雨の時期は低気圧が長く居座り、1日の中でも気圧が上下しやすくなります。実は私たちの体は、 この気圧の変化をとても敏感にキャッチしています。
気圧が下がると、体はストレスを受けて自律神経が揺さぶられます。
その結果、次のような不調が出やすくなります。
- 頭痛
- むくみ
- 動悸
- 倦怠感
- 気分の落ち込み
●自律神経は心臓や血圧にも深く関わる
自律神経には「交感神経(アクセル)」と「副交感神経(ブレーキ)」があります。 気圧の変化が続くと、このアクセルとブレーキの切り替えが頻繁に起こり、体がついていけなくなりますその結果、次のような循環器の症状が出ることもあります。
- 血圧が上がる
- 脈が速くなる
- 不整脈が出やすくなる
特に梅雨のように低気圧が続く時期は、心臓や血管に負担がかかりやすく、普段より疲れやすく感じる人も多いです。

■ 日光不足も体調不良の原因に
梅雨は日照時間が短くなり、体内時計(サーカディアンリズム)が乱れやすくなります。
その結果、次のような不調が起こりやすくなります。
- 朝起きにくい
- 眠気が取れない
- だるさが続く
太陽光は体内時計をリセットする大切なスイッチ。
光が不足すると自律神経のバランスが崩れ、1日中ぼんやりしたり、気分が落ち込みやすくなります
■ 気温差にも注意
梅雨から夏にかけては、 「冷房で寒い → 外に出ると蒸し暑い」 という気温差が起こりやすい時期です。
この気温差も自律神経を刺激し、体調不良の原因になります。
特に血圧は気温に影響されやすく、
- 暑い日は血管が広がり血圧が下がる
- 寒い日は血管が縮み血圧が上がる
という変化が起こります。
高血圧の方は、家庭血圧をこまめに測定し、主治医と相談しながら薬の調整を行うことが大切です。
■ 梅雨を元気に乗り切るためのポイント
松尾院長が強調するのは、次の一点です。
「自分の生活リズムを崩さないこと」
- 朝起きる時間
- 食事の時間
- 運動の習慣
- 就寝時間
これらを“いつも通り”に保つことが、自律神経の安定につながります。
さらに、次のような小さな工夫が体調管理に大きく役立ちます。
- 朝日を浴びる
- 軽い運動をする(ラジオ体操など)
- 天気予報を見て服装を調整する

■ まとめ
梅雨は「真夏でも真冬でもない」中間の季節ですが、 気圧・気温・日照といった環境の変化が重なり、体調を崩しやすい時期です。
- 自律神経が乱れやすい
- 血圧が変動しやすい
- 気分が落ち込みやすい
こうした変化を「梅雨だから仕方ない」と放置せず、 生活リズムを整え、体調の変化に気を配ることが大切です。

次回のハート相談所は2026年6月18日(木)にお送りいたします。
また、心臓や循環器疾患に対する質問やご意見などは番組までドシドシとお寄せください。