2026年6月18日午後2時30分、『本地洋一のハート相談所』 の放送です。
今回の放送のテーマは「熱中症から命を守るために」です。
6月に入り、気温と湿度が一気に上がる季節となりました。今回はラジオで熱中症の正しい知識と予防のポイントについてお話ししました。
■ 熱中症は「特別な人だけがなる病気」ではありません
・日本では毎年 1,000~2,000人以上 が熱中症で亡くなっている
・2024年は 2,160人 と過去最多
・交通事故死(約2,600人)に匹敵する数
・発症場所の多くは「屋内」
「炎天下で運動しているときだけ起こる病気」と思われがちですが、 実際には自宅の室内で静かに過ごしているときにも起こります。
■ 熱中症とは何か
人間の体は、汗をかくなどして体温を一定に保つ仕組みがあります。 しかし、汗が出にくい、水分が不足している、室温が高いなどの条件が重なると、体温調節が破綻し、体温が急上昇します。これが熱中症です。
■ おもな症状とは?
・めまい、立ちくらみ
・足のつり
・頭痛、吐き気
・強い倦怠感
・汗が出ない
重症になると・・・
・意識障害、けいれん
重症化すると命に関わるため、早期の対応が重要です。

■ 高齢者が熱中症になりやすい理由
高齢者は以下の理由で熱中症リスクが高まります。
・喉の渇きを感じにくい
・汗をかきにくい
・腎臓の働きが低下しやすい
・室温の変化を感じにくい
そのため、自覚がないまま脱水が進行していることが多く、 周囲の見守りがとても大切です。
■ 1日に必要な水分量の目安
食事以外で 1.0~1.5リットル の水分摂取が推奨されます。
・コップ1杯(200ml)× 6~8回
・500mlペットボトルなら 2本半程度
喉が渇く前に飲む」ことがポイントです。
寝る前の水分補給も大切です。夜間は汗で多くの水分が失われます。「トイレが心配で控える」という方もいますが、200ml程度であれば問題ない場合が多いです。
※心不全など持病のある方は、必ず主治医に相談してください。

■ 室温管理は“我慢しない”こと
エアコンの使用をためらう方もいますが、 室温管理は命を守るための最重要ポイントです。
・室温28℃以下を目安に
・湿度にも注意(湿度が高いと熱中症は起こりやすい)
・扇風機やサーキュレーターも併用する
「もったいないから」と冷房を我慢することは危険です。
■ 塩分補給は必要?
通常の食事がとれていれば、 特別に塩を追加する必要はありませんが、大量に汗をかく運動や、食事がとれないなどの場合は、電解質(塩分)補給が必要になることがあります。
■ 体重チェックも有効
水分摂取が適切かどうかは、体重の変化でも確認できます。
・急に体重が増える → 水分過多の可能性
・体重が減る → 脱水の可能性
日々の体重を知っておくことは、健康管理に役立ちます。
■ まとめ
・熱中症は「防げる病気」です
・熱中症は誰にでも起こり得る
・正しい知識があれば防ぐことができる
・水分補給と室温管理を徹底する
・めまい・吐き気などの症状があれば無理をしない
・高齢者や一人暮らしの方には周囲の見守りが重要
すでに気温・湿度が高くなり始め、熱中症のリスクは高まっています。 どうか皆さま、早めの対策で安全に夏をお過ごしください。

次回のハート相談所は2026年6月25日(木)にお送りいたします。
また、心臓や循環器疾患に対する質問やご意見などは番組までドシドシとお寄せください。