こんにちは、理学療法士の久世です。梅雨に入り、体調の変化が起きやすい時期になりましたが、皆様体調管理は大丈夫でしょうか?
今回はご質問いただきました『実際リハビリ室ではどんなことをしているの?』というテーマでお話しさせていただきます。
前回もお話しした通り、「リハビリ」=「運動」というイメージが強いと思います。しかしながら、心臓リハビリテーションに限っては「運動」だけではないことが特徴です。日常生活における疾病管理面を一緒に考えてくれる看護師。日々の食事や必要な栄養面教えてくれる管理栄養士。薬の効果や副作用、飲み方などを教えてくれる薬剤師。運動に関することは理学療法士など、様々な職種が患者様一人ひとりに最適なプログラムを提供できるよう心がけています。主な介入については過去のブログをご参照ください。
心リハブログ No.14 『心臓リハビリにおける管理栄養士の役割とは?』
https://gifu-heart-center.jp/cardiac_rehabilitation_blog/cardiac_rehabilitation_no14/
心リハブログ No.12 『心リハ室における薬剤師』
https://gifu-heart-center.jp/cardiac_rehabilitation_blog/cardiac_rehabilitation_no12/
本題の心臓リハビリ室ではどんなことをしているかというお話しです。
基本的にリハビリ室にまず来られたら問診など体調のチェックを行い、運動ができる状態かどうか確認します。これは心臓が悪くなっている際に負荷をかけることで、余計に悪くしてしまうことを防ぐためです。
体調のチェックが終わったら準備体操を行い、運動を行っていきます。運動に関しては全ての患者様に心電図を装着してもらい、運動中のに異常がないか確認し、血圧や自覚症状等も合わせて確認します。
詳細な運動療法に関してはこちら「外来リハビリテーションの流れ」をご参照ください。
https://gifu-heart-center.jp/medical_team_cardiac_rehabilitation/
運動の休憩中や終了後に看護師や管理栄養士、薬剤師が必要に応じて必要なお話しをさせて頂きます。患者様の中には主治医の先生にはなかなか言えないことなども我々リハビリスタッフに話してくださる方はたくさんいらっしゃいます。そのような方々に専門職種がたくさん関わることでより話す機会を作ることができ、結果的に何気ない一言がより治療を良い方向に向けていくことがあると思っています。
それ以外には定期的に筋力や自覚症状などがどれくらい改善しているかなどチェックする身体機能の検査や、運動処方や運動能力を評価する心肺運動負荷試験なども実施しております。また、ご自宅でどれくらい活動できているかなどは万歩計を貸し出して実際の数値を確認しています。
現在リハビリ室では定期的に通ってくださっている方は非常に増えてきており、よりたくさんの患者様にリハビリの重要性を知って頂けていると実感します。
「リハビリ」と言われると少し抵抗感やハードルが高いなと感じる方もいると思いますが、我々はそういった方に対してもできることから一緒に始められたらと思っています。
病気の予防や運動に興味がある方や運動処方をご希望の方は是非心臓リハビリテーション室(058-213-0488)までご連絡ください。
次回は『リハビリ室でこんなことが起きたら!?』というテーマでお話しさせて頂きます。
あなたにとってベストなリハビリテーションプログラムを提供します。皆様からの質問についてお答えしたいと思いますので、ご質問がある方は是非ご連絡いただけると幸いです。