2026年8月27日午後2時30分、『本地洋一のハート相談所』 の放送です。
今回の放送のテーマは「救急車を呼ぶべき症状とは」です。

■日本の救急体制は世界的にも高水準
日本の救急車は2023年に年間764万件出動。平均すると4秒に1回のペースで出動している計算になります。それほど多くの救急要請がある中で、「本当に救急車が必要な人を確実に搬送すること」が重要なテーマになっています。

■救急車を呼ぶべき代表的な症状
①突然の強い胸痛・胸の圧迫感・冷や汗
心筋梗塞など命に関わる循環器疾患の典型症状です。時間との勝負になるため、迷わず119番を。
②顔や手足の片側が動かない・言葉が出ない
脳卒中の可能性があります。「茶碗を落とす」「ろれつが回らない」なども要注意です。早期治療が後遺症を減らす鍵になります。
③今まで経験したことのない激しい頭痛
くも膜下出血などの可能性があります。突然の強い頭痛は救急車を呼ぶべき症状です。
④呼吸が苦しい・唇が紫色
呼吸不全のサインです。早急な医療介入が必要になります。
⑤けいれん
特に長く続く場合は危険です。救急搬送が必要です。
⑥大量出血・広範囲の火傷・重い怪我
命に関わる可能性があるため、救急車の利用が適切です。
⑦激しいアレルギー症状(アナフィラキシー)
血圧低下や呼吸困難を伴うことがあり、迅速な対応が不可欠です。

■「迷う症状」のときはどうする?
強い症状ではないけれど不安がある場合、夜間・休日の救急診療所を受診するという選択肢があります。
例:強い痛みが続く、水分が取れない、嘔吐を繰り返すなど
→点滴だけで改善するケースも多く、救急車を使わずに受診できる場所があります。

■迷ったときに相談できる電話番号

  • 大人の場合:#7119(シャープ7119)

救急車を呼ぶべきか迷ったときに相談できる全国共通の電話番号です。岐阜県では「救急安心センターぎふ」が対応しています。症状の聞き取りから、受診すべき病院の案内まで丁寧に対応してくれます。

  • 子どもの場合:#8000(シャープ8000)

小児救急の相談窓口です。小児科医の判断が必要なケースも多いため、非常に心強いサービスです。

■救急外来へ行くときに持っていくべきもの
慌てると忘れがちですが、以下は必須です。
・マイナンバーカードまたは保険証
・お薬手帳
・症状が始まった時間のメモ
・既往歴や普段の薬の情報
特にお薬手帳は医療者にとって重要な情報源になります。短時間で病態を把握する必要がある救急外来では大きな助けになるので、忘れずに持参しましょう。

■まとめ
救急車を呼ぶべき症状は「命に関わる可能性があるもの」「時間との勝負になるもの」です。
迷ったときは#7119や#8000を活用し、適切な医療につながる判断をしていきましょう。

次回のハート相談所は2026年9月17日(木)にお送りいたします。
また、心臓や循環器疾患に対する質問やご意見などは番組までドシドシとお寄せください。