2026年9月24日午後10時15分、『本地洋一のハート相談所』 の放送です。
今回の放送のテーマは「むくみは体のSOS?」です。
今回の放送では、日常で多くの方が経験する「むくみ」についての話です。足のむくみ、顔のむくみなど、誰にでも起こり得る症状ですが、その背景には体の仕組みや病気が関係している場合があります。
■ むくみはなぜ起こるのか
むくみとは、血管の外(細胞と血管の間の“間質”)に水分がたまった状態を指します。
夕方に足がむくみやすい理由
人間の体は重力の影響を受けています。 立っている・座っている時間が長いと、体の水分は下半身にたまりやすく、夕方になると足が腫れぼったく感じることがあります。
しかし、横になると心臓と足の高さが同じになり、重力の影響が減るため、朝にはむくみが軽くなることが多いのです。
ふくらはぎは「第二の心臓」
ふくらはぎの筋肉は、歩くたびに収縮・弛緩を繰り返し、下半身の血液や水分を心臓へ押し上げるポンプの役割を果たしています。 運動量が減るとこの働きが弱まり、むくみやすくなります。

■ 病気が原因で起こるむくみ
むくみの中には、治療が必要な病気が原因となるものもあります。
血液や水分の循環が滞る病気
・深部静脈血栓症(血栓で血流がせき止められる)
・心臓・腎臓・肝臓の機能低下
・低栄養やアルブミン低下による水分保持機能の障害
これらの病気では、足だけでなく顔や全身にむくみが広がることがあります。
■ 自分でできる「むくみチェック」
最も分かりやすいのはすね(弁慶の泣き所)を押す方法です。
・皮膚を押して「へこみが戻りにくい」場合はむくみの可能性
・ふくらはぎよりも、骨が近いすねの方が判定しやすい
誰でも簡単に確認できる方法です。

■ 受診が必要となるむくみの特徴
以下の症状がある場合は、早めの受診が推奨されます。
緊急度が高いむくみ
・片足だけが急に腫れる → 血栓や感染症の可能性
・むくみとともに痛み・熱感がある → 細菌感染の可能性
・息切れ・胸の苦しさ・意識障害を伴う → 肺水腫や心不全など重篤な状態の可能性
・皮膚から水分がにじむほどの強いむくみ → すぐに救急受診が必要
徐々に両足がむくむ
心臓・腎臓・肝臓などの慢性的な病気が背景にあることがあります。
■ 日常でできる予防とセルフチェック
体重測定は重要な指標
体重は体内の水分量を反映します。 毎日同じ時間に測定し、急な増加(1〜2kg/週)があれば注意が必要です。
むくみ時のマッサージは注意
むくみの原因によっては、マッサージが禁忌となる場合があります。 特に血栓や感染が疑われるむくみでは、マッサージは避けるべきです。
■ まとめ
むくみは「疲れ」や「水分過多」など軽い原因で起こることもありますが、 重大な病気のサインとなる場合もあります。
・朝には改善する軽いむくみ
・徐々に進行するむくみ
・急に片足だけ腫れるむくみ
・痛みや熱を伴うむくみ
こうした違いを見極め、必要なタイミングで医療機関を受診することが大切です。

次回のハート相談所は2026年10月22日(木)にお送りいたします。
また、心臓や循環器疾患に対する質問やご意見などは番組までドシドシとお寄せください。