プログラムの概要

新たな専門医制度の枠組みでは、初期・後期研修ともに、基幹病院のプログラムで行いますが、各大学の医局に属する形態ではなく、岐阜ハートセンターの独立性を保ちながらトレーニングを行うこととなります。豊橋、名古屋、岐阜ハートセンター間で交流を行い、切磋琢磨しています。病院間での異動も考慮いたします。

研修期間:卒後2年間のプログラム(2020/4/1-2022/3/31)

基幹病院:

以上の基幹病院とした研修プログラムに、当院は、臨床研修協力施設として参加いたします。

プログラムの特徴

岐阜の地で医師を志す方々を、地域全体で長い目で育てていこうという共通の認識でこのプログラムは始まりました。医師として、人間として、患者に寄り添う医療を実践する素地を形成することを目的します。一般的に頻繁にかかわる疾患を数多く経験し、診断・治療に参加し、コンサルテーションを適切に行うことができることを目標とします。

  1. 将来、心臓血管外科を専門として目指す方
    初期研修の早期から、多くの心臓血管外科症例に暴露されることを目標とします。一方、心臓血管外科症例は、近年、併存疾患が多く、他臓器疾患とを勘案してどのように治療方針を立てるのかがより求められています。基幹型病院での、他分野での豊富な経験をすることで、各科での一般常識を身につけることを目標とします。
  2. 将来、外科系であるが、専門臓器を決めていない方
    各臓器外科をローテーションすることで、後期研修(専門臓器)の決定を目指します。近年、併存疾患が多く、各臓器疾患とを勘案してどのように治療方針を立てるのかがより求められています。基幹型病院での、他分野での豊富な経験をすることで、各科での一般常識を身につけることを目標とします。
  3. 内科志望、プライマリーケア志望であるが、集中的に循環器救急を学びたい方
    将来、内科志望である、あるいは、プライマリーケア志望であるが、将来、パートナーまたはコンサルテーション先になりえる、循環器救急(心臓血管外科・循環器内科)を集中して経験することができます。
1. 診療科の指導責任医
  • 氏名:富田伸司
    役職:副院長(部門統括)
    臨床経験年数:32年
2. 診療科のチーム構成
  • 指導医氏名:加藤貴吉
    役職:部長(メイン術者)
    臨床経験年数:19年
  • 心臓血管専門医(卒後9年目)
  • 修練医(卒後3年目 1名(2018/4〜))
3. 診療科の実習方針

外科の基本的診療能力を習得し、医師として望ましい姿勢、態度を身につける。また、心臓血管外科領域の疾患に関する、治療方針、適応、禁忌などの理解を深める。

4. 診療科の到達目標
  1. 全人的に、患者さま・ご家族に寄り添うことができる。
  2. 外科チームの一員として行動することができる。
  3. 基本的な滅菌,消毒法を理解し,輸血・輸液一般,局所麻酔法について正しい解釈ができる。
  4. 標準的な待機手術の術前準備が理解でき指示できる。
  5. 標準的な術後の指示が理解できる。
  6. 外科の初期治療に必要な基本的知識と技能を身につける。
  7. 外科的診断法の基本と救急処置を中心とした外科的処置を修得する
5.実習の週間スケジュール

週間スケジュール

 
8:00 医局会
8:15 回診
8:15 回診8:15 回診8:15 回診7:30 TAVIカンファレンス
8:15 回診
8:15 回診
午前9:30 手術9:30 手術9:30 手術9:30 手術9:30 手術
午後手術手術手術手術手術
夕方17:00
ハートチームカンファレンス
16:30-17:30
術前カンファレンス

6.診療科情報

一日平均外来患者数 20名、一日平均診療科病床数 25名
常勤医師数:4名(研修指導医数 2名、修練医 2名)

特色ある診療内容:
当院は、平成21年2月岐阜市藪田に開設し10年が経過しました。増改築で、ベッド数80、CCU・心臓リハビリテーションルームの拡張、ハイブリッド手術室新設を行いました。 急性期を中心に、心血管領域での総合的な医療をめざしています。循環器内科と心臓血管外科でハートチームを構成し、より迅速に適切なチーム医療を実践しています。 成人開心・胸部大血管では、岐阜県下で1位(255例/全症例(489例)/2018年)であり、豊富な症例数であり、冠動脈、弁膜症、大血管(開胸・ステント)症例のバランスがとれています。さらに症例増加を見込んでおります。修練医2人(2018現在)で、1人当たりに経験する症例数は、大変多いです。術前・手術・術後・外来を包括的に研修できます。TAVIも2016.4から開始し合計100例に達しました。
MICS(Minimal invasive cardiac surgery)、下肢静脈瘤に対して血管内焼灼療法などの導入で、さまざまにニーズに答えられる体制を構築しています。
シャント作成、急性動脈閉そく、下肢静脈瘤など、初期研修で術者経験を積める症例もあります。

GIO(一般目標: general instructional objective):

外科の基本的診療能力を習得し、医師として望ましい姿勢、態度を身につける。また、心臓血管外科領域の疾患に関する、治療方針、適応、禁忌などの理解を深める。

  1. 全人的に、患者さま・ご家族に寄り添うことができる。
  2. 外科チームの一員として行動することができる。
  3. 基本的な滅菌,消毒法を理解し,輸血・輸液一般,局所麻酔法について正しい解釈ができる。
  4. 標準的な待機手術の術前準備が理解でき指示できる。
  5. 標準的な術後の指示が理解できる。
  6. 外科の初期治療に必要な基本的知識と技能を身につける。
  7. 外科的診断法の基本と救急処置を中心とした外科的処置を修得する
SBOs(行動目標:specific behavioral objective):
  1. 他医師、ナース、MEと協調し、チームの一員として行動できる。
  2. 自らできることできないことを判断し、不明な場合、いつでも応援を求めることができる。
  3. 他科へのコンサルテーションを適切に行うことができる。
  4. 循環器救急の現場を経験する。
  5. 病棟での患者の診察、創処置を適切に行うことができる。
  6. 手術、観血的検査、創傷治療などの無菌的処置の際に用いる機具や諸材料の滅菌法を述べることができる。
  7. 滅菌術着や手袋の正しい着用ができ手指の消毒,術野の消毒、術野の準備を正しく行うことができる。
  8. 輸血一般、補液一般について正しく理解し、ミスのないようにオーダー・実施できる。
  9. 四肢の脈拍触知を行い、所見をとることができる。
  10. 胸部単純XP写真、胸部CTの読影ができる。
  11. 心電図をとり、その主要所見を解釈できる。
  12. 心タンポナーデ、動脈閉塞を正しく診断できる。
  13. 虚血性心疾患、弁膜症、大血管疾患(解離,瘤)、末梢血管疾患について各種検査結果を総合的に判断し治療法・手術適応・禁忌を理解できる。
  14. 末梢静脈の血管確保ができ、中心静脈カテーテル挿入法が理解できる。
  15. 動脈血採血の目的と注意点を知って実施できる。
  16. 血液ガス分析のデータを正しく理解し、判定することができる。
  17. 動脈性出血と静脈性出血とを判別でき、止血法を実施できる。動静脈ライン抜去後、止血を確実にできる。
  18. 糸結び、皮膚縫合を行うことができる。
  19. ショックの病態を理解し、バイタルサインのチェックと治療方針の決定ができる。
  20. 心停止を診断できる。ペースメーカーの適応と使用法を理解する。
  21. 閉胸式心マッサージを行うことができる。カウンターショックを行うことができる。
  22. 蘇生法を正しく理解し、人工呼吸、補助呼吸を行うことができる。
  23. 補助循環(IABP、PCPS、人工心肺)について、装置と適応について理解できる。
  24. 心臓カテーテル法、動脈、静脈造影について理解できる。
  25. 循環作動薬、抗不整脈薬、抗凝固薬について知識を深める。
  26. 術後感染症の診断・治療方針を理解する。
LS(研修方略: Learning strategy):
  1. 面接
    患者に対する真摯な態度を身につけ,その上でアレルギー歴、現病歴、家族歴、既往歴、内服薬、職歴,食生活、住居環境などを過不足無く聴取する。家族説明(術前、術後)に参加する。
  2. 理学的所見
    病棟、外来,救急外来において、視、打、聴診の技法,簡単な測定器具(パルスオキシメーター)の使用法を習得するとともに結果を解釈する。
  3. 基本的検査
    胸部X線写真、胸部CT、超音波検査、各種血液検査の結果の判断を行う。
  4. 専門的検査
    それぞれの検査に助手として参加する(心臓カテーテル検査など)。
  5. 基本的診療
    外来、病棟において、基本的な診療技術を修得する。外科・循環器カンファレンスに参加して、各種検査結果を総合的に判断し、特異的な問題を整理し、治療法・術式を選択し症例提示を行う。
  6. 専門的診療
    心臓血管外科手術に助手として参加し、術前、術中、術後管理を経験する。
  7. 経験すべき疾患
    ・虚血性心疾患
    ・弁膜症
    ・大血管疾患
    ・動脈硬化性疾患(末梢血管)
    ・下肢静脈瘤
EV(評価)
  1. 研修医による評価
    ・研修医手帳に経験した症例を記入し、自己評価を行なう。
    ・当院独自のアンケート形式を用いて評価を行う。
    ・研修医が指導医・指導体制の評価を行う。
  2. 指導医による評価
    ・カンファランスやカルテ記載を通じて、さらに実地診療の場に於いて評価する。
    ・手術症例を受け持ち、診断、検査、術後管理等について症例レポートを提出し評価する。
■給与・待遇など

(基幹型病院の規定による)

■研修期間

(基幹型病院との協議により決定)

■初期研修生、実習学生用施設
  • ウイークリーマンションに入居(宿泊費―当院負担)

-共同使用-

  • 実習学生室(4階)
  • 学習スペース(2階、 zone space)、コンピューター、医学文献検索サービス
  • 図書室(2階)(医学図書、雑誌(国内、国外)
  • 駐車場:病院駐車場を利用
  • 食事:病院食堂を利用
■研修医数

0名 <男女内訳> 男性0名:女性0名

■研修医の主な出身大学

日本医大、滋賀医科大学

■その他の活動

3ハートセンター外科チーム(全職種)が集合し、1月には、院内手術ビデオの討議、前年の各病院の実績、各外科医の手術経験、学会、論文、インシデントサマリー、困難症例提示を行い、情報共有を図っております。各卒業年次のDRがどのように実績を積んでいるかが一目でわかるようになっています。7月には、外部から講師を招いて討論するなど外部からの情報も積極的に取り入れております。
病院内では、全職員が希望する旅行(日帰り、1泊、全8コース程度)を選択して、多職種のコミュニケーションを図っております。また、自然発生的に各グループ(野球、マラソン、フットサル、ラーメン)で、活発に活動しています。 8月10日(日本心臓病財団提唱ハートの日)には、市民(こどもから高齢者まで)を対象として各職種がプログラムを立案、実行しております。異なる職種間の距離が近いことが当院の特徴になっております。

■カンファレンスについて

入院患者カンファレンス(毎日)、術前カンファレンス(週1回)、ハートチームカンファレンス(週1回)

■海外の関連施設について

Toronto General Hospital, Auckland City Hospital, Intermountain Hospital

■病院見学日

随時

■応募資格

医学部医学科卒業予定者、医師国家試験合格者

■応募連絡先

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