2020年度 連動型外科・心臓血管外科研修プログラム

(修練期間2020年4月〜2025年3月、5年間)(2019年8月27日更新)

プログラム内容は詳細に後述しますが、このホームページを開いていただいた先生は、
いかに、確実に一定期間内に、臨床経験、術者経験、学会、論文活動、認定資格を取ることができるか。当チーム内で、年齢関係、競合の人員がいないかなどが、興味のあるところだと存じます。

これまでの実績:
2014年4月〜2019年3月(完了 1)日本医大卒 入職きっかけ レジナビ 終了後 大学院進学
2018年4月〜2022年3月(修練中 1)滋賀医大卒 入職きっかけ 若手心臓外科の会ホームページ
2018年12月〜2020年11月(途中からプログラム参加中 1)名古屋市立大卒 入職きっかけ 当院ホームページ

症例数
開心術 255程度(全489)程度で、ほぼ毎日開心術があります。

年齢分布

  1. 診療科の指導責任医
    • 氏名:富田伸司
      役職:副院長(部門統括)
  2. 診療科のチーム構成
    • 指導医氏名:小山 裕
      役職:部長(メイン術者)
    • 心臓血管専門医(卒後9年目)1人
    • 修練医 1名

(実例-本人の感想)
*連動型外科・心臓血管外科研修プログラム終了者の1例(2014年4月〜2019年3月、 5年間)

「岐阜ハートセンター 心臓血管外科の後期研修」

はじめに)
私は2012年に日本医科大学を卒業し、国立国際医療研究センターで初期研修を終了後、卒業後3年目に岐阜ハートセンター心臓血管外科に入職致しました。

入職に際し大学医局への入局やハイボリュームセンターでの研修も検討しましたが、臨床経験を集中的に積むためには症例数が多く実働人数が少ない当院を選択しました。(当時は副院長1人、執刀医2人+自分1人)

当院での後期研修医採用は初であり、外科研修プログラムなども全く決まっていない状態でした。先生方のご配慮もあり、外科専門医も順当に取得し心臓血管外科専門医受験のための手術件数、臨床評価得点1000点以上、胸部・腹部ステントグラフト指導医資格及び実施医資格を取得させて頂きました。外科研修については近隣の総合病院で約3ヶ月間ずつ研修させて頂くことで必要経験を満たすことができました。

5年間中4.5年間を心臓血管外科の修練に集中することができ、十分な臨床経験を得る機会が与えられました。(腹部や肺外科領域も重要でありますが、まずは心臓外科の基本修練を重要視しました。)

振り返ってみると、岐阜ハートセンターでの5年間はとても充実した研修であったと思っております。当然研修の質や量はプログラムだけでなく、個人の努力やそのときの状況によって変わるとは思いますが、少なくとも当院のプログラムは心臓血管外科医としての最初の一歩を踏み出すのに十分なポテンシャルを持っていると思います。

経験症例数)

1年目(医師3年目)
開心術第1助手 72例
SVG採取、下肢静脈瘤ラジオ焼灼実施医、腹部ステントグラフト実施医
麻酔導入、各種ライン挿入技術、閉開胸

2年目(医師4年目)
開心術第1助手 110例
redo、Bentall、DVR、複合手術の助手、内胸動脈採取(部分的)、CABG中枢吻合、AAA執刀
胸部ステントグラフト実施医

3年目(医師5年目)
開心術第1助手 81例
開心術執刀(ASD)、CPB、内胸動脈採取(部分的)

4年目(医師6年目)
開心術第1助手 67例
弁置換術執刀、内胸動脈採取、腹部ステントグラフト指導医(2機種)
外科専門医

5年目(医師7年目)
開心術第1助手 128例(reimplantation 8例)
内胸動脈33本/年、開心術14例(AVR、上行置換、解離、AVR+CABG、CABG)
胸部ステントグラフト指導医(1機種)

実績総計

  • 術者(末梢血管41、シャント44、varix 約200,EVAR55(+指導6例),TEVAR20, AAA35,AVR9,急性大動脈解離1、IMA採取40、静脈採取 約70,OPCAB1)
  • 開心術術者22、開心術の第一助手458(集計は2018年12月末まで)
  • 論文(主著1(執筆中)、共著6)  学会(主著7、共著32)

特徴)

当院の特徴として、地域の循環器拠点病院であり豊富かつ多岐に渡る症例数が挙げられます。その割に修練生が少ないため、high volume centerよりもチャンスは多いと思われます。

医師個人の資格取得のために病院全体が応援してくれる気風があるおかげで、多数に渡る資格を取得することができました。

循環器専門病院であるため、コメディカルスタッフが優秀です。自分は3年目で入職したため、全く無知である状態でした。10近く年上の上司達に正直質問しにくいことやふとした悩みや疑問に対してコメディカルの方々には大変お世話になりました。チームとして共通の仕事を完成させていくことを教えて頂きました。

最後に)

どのような研修になるかは、結局個人やそのときの状況で大きく変動すると思います。当院のように忙しい毎日が続くことも重要だと思いますが、それがすべてではないとも思います。

とりあえず大学を飛び出し、新しい土地へ飛び込んでみたこの5年間は自分にとってハッピーなものになったかと思います。だからといってその5年間が全て順調だったかというとそうではありませんでした。

家族や上司や周囲のスタッフに支えられ、悩んで、少しずつ心臓血管外科医へ足がかかってきたかと思っています。進路を決めるときは熟考されることをお勧め致します。

これが少しでもこれから研修を開始される方の参考になればと願っています。

手順1.岐阜ハートセンターで、連動型プログラムを興味がある方は、まず、担当者(富田伸司 TEL 058-277-2277メールフォーム)まで、御連絡ください。

手順2.基幹病院をどこにするかよく相談し、具体的内容を直接事務局から情報を得られるように配慮いたします。

手順3.10月に、日本外科学会ホームページからアクセスし、希望する外科専門プログラムへ応募します。

手順4.外科専門プログラムの合否の結果が届いた後、改めて、岐阜ハートセンター連動型プログラム心臓血管外科研修プログラムへの合否を通知いたします。

手順5.具体的研修内容を決定していきます。

例年の参考

【専攻医募集のスケジュール】

  • 2019年10月10日~11月15日:1次登録
  • 2019年11月16日~11月30日:採用確認期間
  • 2019年12月1日~12月14日:採用期間
  • 2019年12月15日:結果通知

※プログラム統括責任者 採用・不採用の可否をシステムにアップ

研修期間:

  • 初期研修(2年)終了後
  • 連動型外科・心臓血管外科研修プログラム 5年間
  • 外科専門医研修 3年間(2020年4月1日〜2023年3月31日)この3年間に、心臓血管外科の研修も含みます。
  • 心臓血管外科専門医研修 2年間(2023年4月1日-2025年3月31日)

新外科専門研修プログラム:

新たな専門医制度の枠組みでは、基幹病院のプログラムで行いますが、各大学の医局に属する形態ではなく、岐阜ハートセンターの独立性を保ちながらトレーニングを行うこととなります。

以上の基幹病院とした研修プログラムに、当院は、連携病院として参加いたします。

他連携病院:豊橋ハートセンター名古屋ハートセンター静岡市立病院松本協立病院

プログラムの概要

[概要]
初期研修(2年)終了後、外科専門医研修と心臓血管外科研修を連動した、合計5年間のプログラム。終了後、心臓血管外科専門医を取得目標とします。豊橋、名古屋、岐阜ハートセンター間で交流を行い、切磋琢磨しています。病院間での異動も考慮いたします。

本人の現状レベルより少し上に目標を設定しサポートします。それをクリアできれば、さらに、上のレベルを提案するというのが指導者側の姿勢です。

チーム医療の要として自覚・行動ができるよう指導いたします。

プログラムの特徴

[タイトル]
心臓血管外科医養成

[特徴]
成人開心・胸部大血管では、岐阜県下で1位(2017年、235例/全症例602例))であり、豊富な症例数であり、冠動脈、弁膜症、大血管(開胸・ステント)症例のバランスがとれています。さらに症例増加を見込んでおります。後期研修生(7年目)1人(2018年1月現在)で、1人当たりに経験する症例数は、大変多いです。術前・手術・術後・外来を包括的に研修できます。

一方、臨床経験のみでは十分ではありません。次の段階へのステップアップするためには、自分、病院の経験をまとめて、論文にすることで、周辺の知識を幅広く勉強し、世の中に問い、姿勢・方向性の調整を行う作業が重要です。そのために、学会、論文活動も積極的におこなっています。特に、世界へ問うため、国際学会、英語論文作成を奨励しています。

心臓血管外科で身をたてる入口に立ち、将来最終的に自らの2本の足で立ち、心臓血管外科を生業にすることが肝要です。そのために、心臓血管外科の基本的知識、手技、将来を考える姿勢を学ぶための根幹を形成する時期と位置づけています。

一般目標)

心臓血管外科の基本的知識、手技、将来を考える姿勢を学ぶための根幹を形成する

行動目標)
  1. 心臓血管外科の開心術血管手術基本手技を体得する。単弁置換、冠動脈バイパスを行うことができる。
  2. 術前評価を行うことができる。
  3. 周術期の病態を理解し治療に参加する。
  4. 退院時患者教育に参加する。
  5. 手術適応、禁忌を理解する。
  6. 全人的に、患者さま・ご家族に寄り添うことができる。
  7. チームの一員として行動することができる。
  8. 自分、病院の経験を学会・論文として発信できる。
  9. 外科専門医を取得する。
  10. 心臓血管外科専門医を取得する。
将来の進路)

医師5年次頃に、7年次終了後の進路を決めていく。

  • 大学院進学
  • 国内の他病院への研修
  • 大学医局入局
  • 海外留学(臨床留学、研究留学)
  • 当院スタッフ
研修期間)

5年(医師3年次―7年次)
医師3年次(岐阜ハートセンター1年目)

  • 岐阜ハートセンター(指導責任者:富田伸司)
  • 基幹病院

医師4年次(岐阜ハートセンター2年目)

  • 岐阜ハートセンター
  • 基幹病院

医師5年次(岐阜ハートセンター3年目)

  • 2年目で足りないものを、補足・経験する。

※卒後3、4、5年に外科専門医に必要な到達目標3を充足することができる。症例内容は、初期研修の際の経験数・種類を勘案して計画する。
※大垣徳洲会病院、国立病院機構長良医療センターでの研修期間中は、各病院に所属することになる。

心臓血管外科専門医修練

医師6年・7年次(岐阜ハートセンター4、5年目)

岐阜ハートセンター 心臓・大血管 末梢血管

※卒後6、7年に心臓血管外科専門医に必要な到達目標を充足することができる。

■週間スケジュール

 
8:00 医局会
8:15 回診
8:15 回診8:15 回診8:15 回診7:30 TAVIカンファレンス
8:15 回診
8:15 回診
午前9:30 手術9:30 手術9:30 手術9:30 手術9:30 手術
午後手術手術手術手術手術
夕方17:00
ハートチームカンファレンス
16:30-17:30
術前カンファレンス
※常に、外科患者全員(20-25人/病棟全体)の把握につとめ、自らの経験とします。朝の回診、カンファレンスで報告してもらいます。
※研究・学会・課題などは、期限を決め報告・討論を行い形にしていきます。

■研修責任者名

富田 伸司

■研修責任者の役職

副院長

■URL

https://gifu-heart-center.jp/

■病床数

90床

■一日平均外来患者数

20名

■一日平均入院患者数

25名

■研修指導医数

2名

■研修医数

3年次 1名(2018/4〜)

■研修医の主な出身大学

日本医大、滋賀医科大学、名古屋市立大学

■カンファレンスについて

入院患者カンファレンス(週1回)、術前カンファレンス(週1回)、ハートチームカンファレンス(週1回)
3センター外科合同カンファレンス(年2回)

■他科研修の可能性

応相談

■関連施設

豊橋ハートセンター、名古屋ハートセンター

■海外の関連施設について

Toronto General Hospital, Auckland City Hospital, Intermountain Hospital

■病院見学日

随時

■試験日程

随時

■選考方法

面接、書類

■応募資格

初期研修終了予定者

■募集予定人数

2名

■処遇

基本給

  • 専攻医1年次(卒後3年目):375,000円
  • 専攻医2年次(卒後4年目):400,000円
  • 専攻医3年次(卒後5年目):425,000円

各種手当

  • 医師手当 50,000円より(経験年数による)
  • 住居手当 20,000円まで(当院規程による)
  • その他手当:扶養手当、通勤手当、宿日直時間外手当 等
  • 当直回数(平日1回、土日1回/月程度)
    • 当直手当は、時間外勤務として算定し支給。
    • 休日、夜間緊急手術(術者、助手)には、インセンティブがつきます。(休日夜間緊急手術の点数から算定)
    • 年休消化(年休5日確実)、夏季休暇3日、土日を工夫して、夏季休暇連続11日)
    • 月1回全くフリー(完全休日)の土日(2日)あり。
    • 時間外労働時間を毎月確実に記録しフィードバックし、軽減に努めています。
  • タスクシフト
    • 外科クラーク(外科専属医療秘書)を配置し、各所への連絡、書類(診断書、症状詳記など)を、こなしていただいています。
    • 院内教育の結果、術後人工呼吸器のウイーニングは、CCU看護師が行います。
    • 今年から、特定行為研修病院(呼吸関係3項目)として教育を開始します。
  • 福利厚生(以下のものは、自己負担なし。)
    • 学会出張旅費、宿泊費、学会参加費(発表時、専門医資格など)
    • 学会年会費、認定医、専門医申請、登録費すべて
    • 論文経費(英文校正、印刷他)
    • 心臓外科手術用拡大鏡
    • 年度始め歓迎会、ハートの日打ち上げ、病院忘年会、医局歓送迎会(数回/年)
    • 病院スタッフの旅行(年1回約10のコースから自由に選択)

【モデル給与】
基本給、各種手当(医師手当、住居手当、通勤手当、宿日直時間外手当等)、賞与を含む 年間支給見込み。
※実際の支給額は時間外労働状況や当直回数により変動します。

  • 専攻医1年次(卒後3年目)総支給額:7,550,000円
  • 専攻医2年次(卒後4年目)総支給額:10,730,000円
  • 専攻医3年次(卒後5年目)総支給額: 5,675,000円/6か月(当院)+名古屋市立大学病院に籍をおき研修(名古屋市立大学の給与規程に則り、6ヶ月分の給与)
■その他の活動

3ハートセンター外科チーム(全職種)が集合し、1月には、院内手術ビデオの討議、前年の各病院の実績、各外科医の手術経験、学会、論文、インシデントサマリー、困難症例提示を行い、情報共有を図っております。各卒業年次のDRがどのように実績を積んでいるかが一目でわかるようになっています。7月には、外部から講師を招いて討論するなど外部からの情報も積極的に取り入れております。

病院内では、全職員が希望する旅行(日帰り、1泊、全8コース程度)を選択して、多職種のコミュニケーションを図っております。また、自然発生的に各グループ(野球、マラソン、フットサル、ラーメン)で、活発に活動しています。 8月10日(日本心臓病財団提唱ハートの日)には、市民(こどもから高齢者まで)を対象として各職種がプログラムを立案、実行しております。異なる職種間の距離が近いことが当院の特徴になっております。

■応募書類

医師免許証(写し)、履歴書(指定書式)、初期研修修了(見込み)証明書、健康診断書

■応募締切

随時

■応募連絡先

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