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あしの外来のご紹介

あしに関してなにかしら不安がある方はぜひ一度外来受診を

日頃より当院へ格別のご高配を賜り誠に有難うございます。
当院では2015年4月より「あしの外来」を開設し、あし診療を開始しました。担当医である形成外科菰田が2017年4月より常勤医となり、より専門的・集学的な治療が可能となりました。
「あしの外来」ではあしのしびれや冷え、痛み、むくみ、変形や色の変化、できもの、傷・壊疽など、あし(股関節から足部)に関する症状すべてを診察しております(図1)。

受診された方の症状や原因疾患を添付いたしますが(図2、3)、非常に多種多様です。週2回(水曜日午前・金曜日午後)の外来診療とさせていただいておりますが、年間約400名の新患患者さんが来院されます。あしの症状はあるがどこに行けば良いのか解らない、という「あし難民」の多さを再認しております。

あし難民が生まれる理由は現在の医療制度だけの問題ではありません。本邦における問題点は学童教育にあし教育が無いことから始まります。欧米のように幼少時に靴の履き方や歩き方の指導がない故に、日本人は自己のあしに関心がありません。そのため知らず知らずのうちに足が変形しさまざまな障害が起きていることに気づかず、それが重篤となり何かしらの症状が出現して初めて病院に向かうという現実があります。

また近年では座位行動(Sedentary behavior)という概念が欧米を中心に知られるようになりました。これは座りっぱなし、および寝たきりの時間が長ければ長いほど死亡リスクが高くなるという概念で、自動車移動に伴う座位時間が週10時間以上の成人男性は週4時間未満の者と比較して、冠動脈疾患死亡リスクが82%高い、という報告もあります。そして日本は座っている時間が先進国の中で一番長いという現実は知られていません(図4)。当該地区は生活基盤・導線が車移動でなりたっていますが、車移動はある意味ただの座りっぱなしでしかないという認識は乏しいと思います。座りっぱなしはあしのむくみだけではなく、しびれやこむら返り、静脈瘤なの原因となること、そして生命予後をも悪くするという現実は知っておくべきです。

7000歩/20分の歩行を継続することが生命予後によいと言われています。結局、歩くことが長生きの秘訣であることは今も昔も変わりません。ただ、それには一生涯健康に歩くための「あし」という道具を維持する必要があります。当外来ではその「あし」を守りたいと考えております。

当外来ではまず診察と検査を行い、さまざまな症状の原因を鑑別します。必要に応じてカテーテル治療や手術療法も行っております。しかし、それだけが治療とは考えておらず、正しい歩き方の指導やあし変形に対しての靴・中敷き・装具の作成、むくみに対する弾性着衣やドレナージなどの圧迫指導も行い、歩行の改善と維持に努めています。また、明らかに整形外科や神経内科など、他診療科の疾患と診断した場合は連携する専門病院へご紹介をさせていただきます。

入院治療では下肢動脈硬化に対するカテーテル治療やバイパス術、静脈瘤へのラジオ波治療といった血行再建だけではなく、重症下肢虚血や静脈性潰瘍、リンパ性創傷などの難治性脈管関連創傷に対する集学的治療を行っております。循環器特化病院の利点に運動器リハビリテーション、植皮術や皮弁術といった創傷治癒の概念を組み合わせることで高いレベルでの治療が可能となりました。(図5、6)。

2017年4月からの期間で重症下肢虚血治療例は39名51肢で、肢温存を得たのは44例、86%でした。下肢動脈硬化に対するカテーテル治療件数は2017年度で142件、2018年度は148件でした。

また治療だけではなくて、予防活動も重要と考え、院内だけではなくて院外に向けても勉強会も開催して啓蒙活動を行っております(図7、8)。「正しい歩行が長生きの秘訣である」という信念の基に、地域に貢献できる医療を行いたいと考えます。

ご予約希望される方へ

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FAX:058-277-3377
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当科も関わるチーム医療

スタッフ紹介

菰田 拓之
菰田 拓之
形成外科 部長
あしの外来診療部長

診療実績

学術業績

施設認定